大阪・NGKに世界のスゴ技パフォーマー集結 ── THE舶来寄席・中田カウス「見とれましたわ」
世界の超一流パフォーマーたちのエンターテインメント「THE舶来寄席2015 winter」が、大阪市中央区の「なんばグランド花月」で始まった。これは昨年5月の上演に続いて2回目。好評を博した前回から、キャストも新たに再び大阪に集結。驚きに満ちたステージは感動的で、まさに世界のスゴ技を体感できる。
新喜劇をベースにしたコメディショーも
公演は豪華な2部構成となっている。第1部は「オールよしもとジャパンプレミア」と題し、新喜劇をベースにしたコメディショー。物語の舞台は「花月サーカス」で、団員役の芸人たちが騒動を巻き起こして大暴れ、観客を笑いの渦に包む。日替わりゲストも出演する。 第2部「ワールドバラエティアクト」は、世界各国選りすぐりのパフォーマー7組の夢の競演だ。「THE舶来寄席への道~よしもと諸芸フェスティバル~」で優勝したAFRAも参戦。神技パフォーマーたちの息をのむステージは、なんばグランド花月限定プログラムだという。 第2部、1組目の「レーザー・ファイターズ」(フランス)はイルミネーションを駆使してふたりの男の闘いを表現するもので、異次元空間を創り出し、最後まで目が離せない。各国の賞を総なめにしているという。 ヒューマンビートボックスの第一人者、AFRAが圧巻のステージを披露したあと、「タチアナ・クンディク」(ウクライナ)の一本のワイヤーを使った空中ショーへ。スリルと妖艶さに満ち、観客の心を奪った。
超絶パフォーマンスの数々
犬との絶妙なコンビネーションで笑いを誘う「フランク・ザバタ」(フランス)、さらにギターの調べとともに演じるユーモラスな人形劇「ジョルディ・ベルトラン・カンパニー」(スペイン)は、超絶パフォーマンスと言っていいだろう。 「ベン・ブラック」(アメリカ)のクロスボウ(洋弓銃)を用いた緊張感あふれる技は観客の度肝を抜く迫力で、場内から何度もどよめきが起こった。「デュオ・パピヨン」(ロシア)は幻想的なアクロバティックアクトだ。華やかでコミカルなテントウムシと蝶の恋物語を演じ、笑いと拍手が広がった。 トリはマジック・パントマイムの「ザ・スタチューオブジェローム・ムラ」(フランス)。ひとつの胴体にふたつの頭を持つ真っ白な銅像が、不思議な世界へと誘う。パントマイムと巧妙な視覚トリックのパフォーマンスは、唯一無二の新しいエンターテインメントだろう。