[MOM4853]聖和学園MF安原知希(3年)_5か月ぶり復帰のエースナンバー14衝撃の復活弾、周囲への感謝忘れず
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [10.5 プリンスリーグ東北第17節 聖和学園高 5-0 聖光学院高 聖和学園高三神峯キャンパスサッカー場] 個人技にこだわる聖和学園高の中で、ドリブル、パスいずれも高い技術レベルを見せ、シュートセンスの高さも光る今年のエースナンバー14を背負うMF安原知希(3年)。圧倒的な存在感を見せ、春に開幕したプリンスリーグ東北では攻撃の核となっていた。加見成司監督は「シュートが上手いです。得点能力があってパスセンスもあります」と絶大な信頼を寄せる。 ところが右足すねの疲労骨折でよもやの約5か月間もの長期離脱。その間、チームはインターハイ出場を逃し、焦りや苦悩が安原を襲った。「長いケガが続いて、モチベーションを保つのが大変でした。インターハイもそうですし、全てのチャンスを失って、サッカーに対するメンタルで苦労がありました」となかなか復帰できない状況に苦しんでいた。 それでも、こうして復帰の日を迎えられたのは周囲の支えあってこそだという。「応援してくれる方々、チームメイトの声もあり、また戻って来られました。ここまで来られたのは周りの方のおかげです。試合に出させていただけるなら貢献したいです」と、復帰の日を待ち続け応援してきた人たちへの感謝の気持ちを忘れなかった。 この試合では、観客をどよめかせる圧巻のシュートで2点目を決め、試合の流れを決定づけた。しかし、安原の絶好調時のパフォーマンスを知る加見監督は「14番は見ていて、ワクワクする選手じゃないといけません。もっとやらないといけません」とまだまだ良いパフォーマンスを出せるという。 指揮官やチームメイトの期待を背負う安原は「聖和の14番として自覚を持って、結果を出すことが一番です。ケガをして迷惑をかけた分、チームを勝利に導きたいです」と意気込む。選手権出場、プレミアリーグ参入を成し遂げるため、安原が観客を魅了するプレーでチームを引っ張る。 (取材・文 小林健志)