有機フッ素化合物(PFAS)指針値超え、新たに12地点 東広島市公表 300倍の地点も
広島県東広島市内の瀬野川水系周辺の井戸水から国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、市は22日、井戸水を調査した同市内の58地点のうち、新たに米軍川上弾薬庫近くの12地点で指針を上回ったと明らかにした。指針値の300倍となる1万5千ナノグラムを検出した地点もあった。 【写真】米軍川上弾薬庫(奥)の近くを流れる水路 この日の市議会市民経済委員会で報告した。それによると、今回、14地点の調査結果が新たに判明。指針値を超えた12地点では、1万5千~110ナノグラムを検出した。市は調査結果を井戸の所有者に伝え、指針値を超えた場所では飲用を控えるよう呼びかけるとともに飲料水を配布する。 1月12日以降に調べた八本松、志和地区の瀬野川と宗吉川沿いの58地点の井戸水のうち、今回の14地点を含めて57地点の結果が判明したことになる。指針値を超えたのは今回の12地点を含め15カ所となった。残る1地点については現在、分析を続けている。 市は広島県とともに今月19日、川上弾薬庫内でのPFASの使用状況の公表などを米軍に求めるよう要望する書類を国に提出している。
中国新聞社