やくも381系3車種 14、15日にラストラン JR西「マナー守り雄姿見届けて」
JR伯備線の特急やくもで使われている車両「381系」が相次ぎ定期運行のラストランを迎える。リバイバル車両として登場した「国鉄色」と「緑やくも色」は14日、赤いラインの「ゆったりやくも色」は15日が最終日。JR西日本は、最後の雄姿をカメラで狙う鉄道ファンにルールとマナーを守るよう呼びかけている。
381系は1982年に導入された2代目の車両。現行では2007年に運転開始したゆったりやくも色に加え、かつてのデザインを再現した2車種が走っている。赤とクリーム色が懐かしい国鉄色と、緑と黄色のラインが入った緑やくも色はいずれも人気が高い。 新型車両「273系」の導入に伴い、紫色の「スーパーやくも色」の車両が4月5日に引退。国鉄色、緑やくも色は完全に姿を消すが、ゆったりやくも色は、繁忙期の臨時便などで使われる可能性がある。
ラストランに向け、駅や沿線には鉄道ファンが連日詰めかけている。JR西日本は写真好きの「撮り鉄」対策として沿線自治体や住民と連携し、撮影スポットでの声かけや駐車場の確保などに努めている。新型やくもを紹介するホームページでも、線路内立ち入りやフラッシュの禁止を求めており、同社岡山支社は「譲り合う心を大切にして、381系のラストを見届けてほしい」としている。