宮城県各地で新年を迎える準備が進む 松の競り きりこ作り
khb東日本放送
各地で新年を迎える準備が進んでいます。仙台市中央卸売市場では、正月飾りに欠かせない松の競りが行われました。
花き市場で開かれた毎年恒例の松市には、茨城県などで生産された10種類の松が約4万本競りに掛けられました。 松は、葉がいつまでも青々として落ちにくいことから不老長寿の象徴とされ、縁起物として門松などの正月飾りに使われます。 心配された猛暑の影響もほとんどなく出来は良ということで、最高値で1本3000円など例年よりやや高値で取引されました。 仙花石井明浩常務「生産者の方々の努力もあって非常に状態の良い松が入荷しております。縁起物ですから、新年良くなるように飾っていただければと思います」 競り落とされた松は、クリスマスを過ぎた頃から宮城県の生花店などで販売されます。 正月の神棚に飾られるきりこです。宮城県南三陸町志津川の上山八幡宮では、宮司たちが半紙を鏡餅やお神酒などの形に切り抜く作業を行っていました。 江戸時代に始まったと言われるきりこには、不漁や不作の時でも神様に供え物をしたいという思いが込められています。 上山八幡宮工藤庄悦宮司「元日から石川県の能登など震災がありましたけども、震災の無いような穏やかな1年になってほしいなと思います」 3枚1組のきりこを280組、立体のきりこを100体作る予定で、15日から南三陸町の災害公営住宅集会所などで配布されます。
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