【解説】県内も衝撃の岸田首相“総裁選不出馬表明”なぜ?上川氏は?政治ジャーナリスト・青山和弘氏に聞く(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡県内にも衝撃を与えた岸田首相の総裁選不出馬表明。なぜ、このタイミングで不出馬を表明したのか、元日本テレビ官邸キャップで政治ジャーナリストの青山和弘さんに聞きました。 (政治ジャーナリスト 青山 和弘氏) 「岸田さんは6月の通常国会が終わった段階で万策尽きていた、経済政策、外交、政治とカネをめぐる政治資金規正法の改正案を成立させたのに、支持率は20%そこそこ、もう総裁として続けてく、選挙の顔としては不適格だという状況に追い込まれていた。ただ断念するならギリギリまで待つよりもなるべく早い方がいい、つまり自分が辞めることで出やすくなる候補者がいっぱい出てくる」 では9月にも行われる自民党総裁選はどんな展開になるのでしょうか? (政治ジャーナリスト 青山 和弘氏) 「やはり岸田さんが出るとなると幹事長の茂木さんは出てもいいんだけど、出にくかった。現職の閣僚である高市早苗さん、河野太郎さんも総裁選に出るとなると岸田さんとここが違うと訴えないといけない、総理大臣に指名された閣僚でありながら、総理大臣とは違うというのは抵抗がある、これがなくなるのでそこにハードルがなくなる。一方で、これまで有力とされていた石破さん、小泉さん、もともとその立場になかったので変わりない、あと、若手の小林鷹之さんも出てくる、つまり、岸田さんが辞めたことによって、益々混戦模様が強まった。誰もが出られる、誰が出てくるか分からない乱戦状況になった」 静岡1区、上川外務大臣の出馬はあるのでしょうか? (政治ジャーナリスト 青山 和弘氏) 「やはり総裁選で生まれ変わった自民党を示すのは、女性が総理になる、世代交代、この2つが軸になると思う。その女性という意味では、高市早苗さん、野田聖子さんも話がありますが、上川さんは敵が少なく今までの実績もあり有力な候補者であるという見方は自民党内でもあるにはある。ここまで上川さんが総理候補として準備をしてきたかというとそれは進んでいないという見方が自民党内では大勢、準備というのは、政策面もそうだが、多数決で勝たなければいけない中で子分をつくる、自分のシンパを育てなければならないが外務大臣としての仕事は一生懸命しているがやはり仲間づくりを怠っていると評価」 そして解散、総選挙の時期はどうなるのか、伺いました。 (政治ジャーナリスト 青山 和弘氏) 「自民党の歴史をみても総理大臣が変わると必ず支持率は上がる。どれくらい上がるかは誰がなるかによるが、必ず上がる上がったときに総選挙をするチャンスが訪れる。来年10月には必ずやらなければいけないので、1年前倒すのはなんてことはない。だから、すぐ解散という可能性は私は高いと思います」