「俺はもう終わりだ」――水原氏が違法胴元に送った“最後の言葉” 総損失額279億円超えの一大騒動判明の瞬間
世界を震撼させてきた一大スキャンダルは、衝撃的な真実の判明とともに一気に終結に向かっている。 【動画】MLB公式もクローズアップ！ 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 現地時間4月11日、米連邦捜査局は記者会見を実施。そこで大谷翔平（ドジャース）の元専属通訳であった水原一平氏を、同選手の銀行口座から1600万ドル（約24億5000万円）以上を盗み、違法なスポーツ賭博の資金調達に充てた“銀行詐欺の罪”で起訴したと正式に発表した。 驚くべきは、水原氏が行っていた違法賭博の規模だ。 米スポーツ専門局『ESPN』によれば、2021年9月に南カリフォルニアのブックメーカー（賭け事の取扱業者）との関係を持った同氏は、同年12月から事態が明るみになる直前の24年1月までの約2年間で、約1万9000件の賭博を実施。総損失額は1億8290万ドル（約279億8370万円）で、勝った額を差し引いた純損失は4070万ドル（約62億2710万円）になったという。 また、検察側から裁判所に提出された宣誓供述書には、ショッキングな記述があった。それは、韓国での開幕シリーズ直後にスキャンダルが公になり、ドジャースから解雇処分を受ける直前に水原氏が、違法賭博の胴元に送っていたテキストメッセージだ。 大谷が「一番お世話になった」とした名通訳の“裏切り”に世間が騒然となるなか、水原氏は、違法ブックメーカーを運営していたマシュー・ボウヤー氏と思われる相手に対して「記事は見たか？」と連絡。「君は偽装工作はしていたが、盗んではいないだろ？」という返信に対し、こう突き返していた。 「いや、厳密に言えば、彼（大谷）から盗んだことになる。俺はもう終わりだ」 なんとも切実なメッセージである。ここで大谷からの資金盗用も隠せないと判断したと思われる水原氏は、3月21日に行われたパドレスとの開幕戦後のミーティングでドジャースの全選手と重役を含めた関係者たちに事実を告白。移動後に宿泊していたホテルで大谷にも全てを告白したとされている。 なお、今回の発表で当局は「オオタニが自分の口座からブックメーカーに1600万ドルを送金することを許可した形跡はない。オオタニは被害者と考えられる」とも述べ、大谷が今回の問題の被害者であることを強調。一部の米メディアから疑念を向けられていた二刀流スターの潔白があらためて証明される形となった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
