国際コンテナ定期航路 小名浜港、2月中旬にも4年ぶり再開 京浜港経由しアジア、北米と結ぶ
福島県いわき市の小名浜港から京浜港(東京港、横浜港)を経由し、アジアや北米などと結ぶコンテナ航路「国際フィーダー航路」の定期航路が今月中旬にも再開する見通しとなった。再開は約4年ぶり。9日、いわき市などへの取材で分かった。 国際フィーダー航路は、海外の主要港との定期航路を結んでいる京浜港など国内主要港と地方港をつなぎ、外貨コンテナなどの2次輸送を行う。市によると、小名浜港の航路は2000(平成12)年に始まった。東日本大震災の影響で数カ月中断した後も続いていたが、船会社の都合で2020(令和2)年5月を最後に途絶えていた。 県や市、港湾関係者でつくる県小名浜港利用促進協議会が誘致活動を進め、再開を希望する別の船会社が見つかった。定期航路の再開により、市はコンテナ取扱量の増加や企業誘致などにつながるとしている。現在、関係者間で運行日程など詳しい計画を協議している。 協議会長を務める内田広之いわき市長は「整備中の小名浜道路を含め、物流の大きな後押しになる。小名浜港周辺への企業誘致を進めたい」と語った。
現在、小名浜港からの輸出入航路は週1回、韓国・釜山港を経由する「韓国・中国航路」が運航されている。