五箇山の雪遊び楽しんで 南砺の有志ら、木の板で「べんた」再現
雪上を木の板で滑る南砺市五箇山地方の昔の雪遊び「べんた」を再現したアクティビティー「BENTA」の普及を目指すプロジェクトが市内で進んでいる。20日は市観光協会の職員やゲストハウスのオーナーらが、市内の施設に設置するために木の板を制作した。 「べんた」は先端にひもの付いた木の板に乗って雪上を滑る。五箇山では子どもの冬場の遊びとして親しまれてきた。 2年前に市観光協会や地元有志が中心となり、自然や文化を体験する「アドベンチャートラベル」の一環として活用する計画を立ち上げた。「BENTA」と名付け、井波地域の閑乗寺公園と五箇山のゲストハウス2カ所の合わせて3カ所に木の板を置くことにした。 この日は同公園で作業をした。参加した9人は木を削り、やすりをかけるなどして長さ1・2メートルの大人向けの板と、1メートルの子ども向けの板を計15枚仕上げた。 来年1月に体験会を予定している。メンバーの石本泉さん(41)は「少しの雪でもそり感覚で楽しめる。五箇山の昔の暮らしを感じてもらえれば」と話している。