HKT48石橋颯が踏み出す新境地 19歳の決意は「曖昧」じゃない
HKT48の石橋颯さん(19)は、13歳でアイドルになった。コロナ禍を乗り越え、いまやグループのエースに成長。10日に発売される初の写真集「曖昧(あいまい)」(双葉社)には、20歳を目前に「大人になりたい気持ちとまだ甘えたい気持ち」が詰め込まれているという。 【写真】初の写真集を発売するHKT48石橋颯さん=2024年11月19日、東京都渋谷区 ■写真集オファーに「今がチャンス」 元気やかわいらしさを売りにしてきたアイドル生活にあって、写真集は「挑戦」。オファーを受けた当初、家族やファンの反応が気がかりだった。 それでも「今がチャンスだ」と決意。沖縄でのロケが終わり、決まったタイトル名も「一番変わるときが表現されている」と気に入った。仕上がった写真を見て、当初乗り気ではなかった母親からも「かわいいやん」とほめられて安心したという。 アイドルとしても飛躍のときだ。シングル2作連続で竹本くるみさんとともに「ダブルセンター」の重責を担う。 「初めてセンターに立ったときは、自分のことでいっぱいいっぱいでした。でも今は余裕が生まれ、新しく入った後輩を支えようという気持ちに変わっています」 田中美久さんや松岡はなさんら長くグループを支えてきた先輩メンバーが卒業。そんな中、「誰よりもファンのことが好き」という19歳が歩むアイドル道に曖昧さはない。 「HKT48は本当にメンバーの個性が強くて、アイドルに興味がない方が見てくれても、好きになるメンバーが絶対に1人は見つかると思います。私も見つけてもらえるよう、SNSでの発信も含めて頑張っていきたいです」(小松隆次郎)
朝日新聞社