長縄まりあが語る、“プリキュア愛”とキュアワンダフルへの想い 「勇気をくれた存在」
長縄まりあが明かす、先輩プリキュアから教わった“喉の使い方”
ーー映画のアフレコは、どのような雰囲気で行われていたんですか? 長縄:今回は『ひろプリ』の皆さんとも一緒に収録ができました。私たち『わんぷり』チームが収録している間に『ひろプリ』の皆さんが入られていたのですが、(待っている間)和やかな雰囲気でお茶会を開いていて(笑)。そこに「みんなで一緒に食べましょう!」という感じで私たちを招いてくださいました。なので、休憩時間はみんなでお茶会をしていました。作品の中でも外でも仲が良くて、本当に素敵な先輩たちです。 ーーそんな先輩プリキュアたちから教えてもらったことがあれば教えてください。 長縄:1年を通して『ひろプリ』の方たちが経験したイベントの雰囲気、「プリキュア」用の喉の使い方などを教えてもらいました。 ーー“「プリキュア」向けの喉の使い方”というのがすごく気になります……(笑)。 長縄:プリキュアは決めセリフとかで力強く声を出す必要があるので、「こういうセリフの時はどうしていたのですか?」という相談をたくさんしていました。『ひろプリ』のみなさんはそれを既に1年間されてきた大先輩なので、今回のアフレコでも「喉大丈夫ですか?」とフォローをしてくれていました。『ひろプリ』チームは特に声が大きいキャラクターと言われているので、アフレコでご一緒して、先輩の背中を見られたのはすごくいい経験でした。 ーーこむぎの飼い主・キュアフレンディ/犬飼いろはを担当している種﨑敦美さんとは、普段どのようなやり取りをしているのでしょうか? 長縄:TVアニメの最初の頃は、お互い台本に集中して自分の世界に入っている感じでしたが、今ではアフレコの合間に褒め合っています。「こむぎの息が本当のわんちゃんみたいでいいですね!」とか、私からも「いろはの性格の良さが伝わってきてとても素敵です!」という感じに(笑)。それこそ、最初は猫組と犬組に別れて喋っていることが多かったのですが、今は4人で喋ることが多くなってきたのも個人的には嬉しいです。 ーー『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』の注目ポイントをこむぎ視点で教えてください。 長縄:こむぎをはじめ、ペットたちが抱えている飼い主のへの想いが映画ではより繊細に言語化されているので、ぜひ映画を観て「うちの子もこう思っているのかな?」と考えてみていただけたらと思います。ペットを飼っている方は、ぜひ家に帰ったらたくさんかわいがってあげてほしいですね。ペットを飼っていない人も、映画で「大好き」「ありがとう」という気持ちを素直に言葉にしているこむぎたちの姿を見て、自分も気持ちを伝えようと思っていただけたら嬉しいです。 ーー劇場版を通して改めて感じたキュアワンダフル/犬飼こむぎの魅力はありますか? 長縄:アニメシリーズだと犬組・猫組だったり、4人プラス悟と一緒に1つの脅威に立ち向かう様子が描かれているのですが、映画だと離れ離れになったときにどうするのかが描かれているのが注目ポイントですね。映画でもこむぎは自分の気持ちを躊躇わずに全部言うので、その力強さが違った角度から再確認できるのがすごく魅力的だなと思いました。 ーーここまでを振り返って、『わんぷり』が長縄さんの声優人生においてどのような作品になると感じていますか? 長縄:こむぎは勇気をくれた存在です。私は引っ込み思案なので、素敵だなと思っても本人に直接伝えられないタイプだったんです。だけど、こむぎを担当するようになってからはちゃんと言葉にしようとポジティブに考えられるようになりました。相手が人間でもペットでも、「大好き」を相手に伝える大切さを『わんぷり』から学ばせていただきました。これからも一緒に成長していきたいなと思っています。
佐藤アーシャマリア