スクエニ監修『FF14』モバイル版が正式発表!吉田P「次なる10年に向けた挑戦」テンセント系が開発担当
【公式発表による新作のポイント】IPを尊重し、心を込めてモバイル上にエオルゼアを再現
LIGHTSPEED STUDIOSは、技術面においてモバイルデバイス向けに最適化を行い、プレイヤーの皆様がモバイル版でも繊細なビジュアルを楽しめるよう努めています。 特に天候システムの仕組みは大変複雑ですが、多様なエオルゼアの天候パターンを再現しています。エオルゼアには19種類の通常天候と60種類の特殊天候が存在し、合計で600種類以上の異なる天候パターンが見られます。それぞれの天候は、異なる地形で独自の変化を伴います。原作の多様な雰囲気を忠実に再現するため、開発チームは天候要素を17のカテゴリーと52のサブカテゴリーに細分化し、雲、大気、光、フォグといった要素を精密に制御することで、多彩な表現を実現しました。 また、天候システムは時間システム(TOD)とも密接に連携しており、1日を48の時間ノードに分け、それぞれのノードで52種類の雰囲気コントロールユニットを管理しています。これにより、朝から夜までの感覚的な変化を実現しています。天候と時間の連動によって、時間経過に伴う太陽の昇り降りや雲の動きが表現され、エオルゼア独自のリアルな時間サイクルを作り出しています。 『ファイナルファンタジーXIV』は、現在のゲーム市場における主流のMMORPGと比較しても、キャラクター、種族、装備、デザイン、そしてストーリーにおいて非常に豊富な要素を持つオンラインゲームのひとつです。『FF14モバイル』においては、キャラクターデザインにおいてハイポリゴンモデルのNormalMapテクスチャと手描きのColorMapを融合させることで、原作の肌の質感を再現しています。 各種族には、それぞれ独自の制作プロセスが存在します。例えば、ヒューラン男性の制作においては、穏やかで親しみやすい個性を伝えることが重要です。キャラクターの顔のテクスチャデザインにおいては、過度な写実性や華美なディテールを抑え、原作のスタイルに寄せることで、個性を際立たせながらも自然な仕上がりを追求しています。また、ララフェルの制作においては、ヒューラン男性と同じ手法を適用すると、顔に濃い影が出てしまいます。ララフェルでは、ZBrushでハイポリゴンモデルの凹凸を何度も調整し、NormalMapの数値を弱めることで、顔の頂点法線を整え、影が暗くなりすぎないよう工夫しています。これにより、ララフェルの可愛らしさがより一層引き立つ表現が可能となっています。
オタク総研編集部