強風下の試合は後半AT、水口が逆転で勝利
昨日の雨に代わって、強風の中で始まった水口とテゲバジャーロ宮崎U-18の対戦。 開始1分、風上に立つテゲバの押川翔太が放ったシュートは、風に乗ってゴールを捉え、テゲバが先制する。風下の水口は、それでも果敢に攻める姿勢を見せる。4分、CKを得るがゴールにはつながらない。その直後、再びCKを獲得し、ゴール前の混戦からシュートを放つもバーを超えた。テゲバは11分にループシュートを繰り出すが、風の勢いもあってゴールの上に外れてしまう。続く14分の攻撃も、実らなかった。このあたりから両チームの攻防は一進一退となる。18分、水口はゴール前にクロスを送るが、テゲバGK森田晴がキャッチ。さらに21分、23分にもゴールに迫る水口だが、テゲバゴールを割ることができない。前半も終盤に入ると、テゲバは風を利用した波状攻撃を仕掛ける。しかし、なかなかラストパスを繰り出すことができず、ゴールには至らない。前半はそのまま、テゲバが1-0とリードしたままハーフタイムを迎えた。 【フォトギャラリー】 水口 vs テゲバジャーロ宮崎U-18 後半2分、テゲバの選手がペナルティーエリア前で倒されFKを獲得する。しかし、キッカー大澤奏市郎のキックは、虚しくゴール上空を通過した。その後、立て続けにCKのチャンスを得るが、得点は生まれない。さらに、山隈龍冴が中盤で相手パスをインターセプト。そのままペナルティーエリア内にドリブルで持ち込むも、ゴールならず。すると、水口の北野航大が右サイドから攻め上がりシュートを放つ。これがゴールに刺さり、水口が同点に追いついた。ここから、風がさらに勢いを増しはじめ、それに合わせて水口の攻撃も活発になっていく。後半の中盤からは水口が、テゲバゴールに次々と襲いかかる。18分のミドルシュートはGK正面、20分のクロスからのシュートはバーの上、22分の池口遼のゴール前での競り合いはGKがキャッチと、逆転ゴールにはつながらない。防戦一方のテゲバはそれでも、25分に川﨑彪雅がクロスを上げるが、これは水口GKに阻まれた。 水口は攻撃の手を緩めないが、ゴールは遠い状況が続く。だが、引き分けになるかと思われた、後半アディショナルタイム。水口はCKのシーンに、ショートコーナーを選択。そこから上がったクロスに五十畑樟が合わせ、逆転に成功する。その直後にタイムアップのホイッスルが鳴らされ、水口が2-1でテゲバを下した。 試合後、水口の夘田監督は「風の影響もあり、立ち上がりがすごく悪かったところで一発目を入れられた。後半は『パワフルに前に行け』と送り出したが、選手たちは切り替えて思い切ってやってくれたので、それがうまくハマった。シュートの意識はあったと思うが、まだまだ決定力が弱いので(決勝点は)たまたま入ったと思うが、ありがたかった」と振り返った。 一方、先制しながら逆転負けに終わったテゲバの本藤大成監督は、「立ち上がりは、ふだんから言っている『練習でやっていることを出す』にうまくトライできた。ただ、前半にもう1、2点入っていれば、また違うゲームになったと思う」と、反省を口にした (文・写真=高浜確也)