巨人・坂本勇人、感情爆発逆転3ラン!山本浩二抜き通算2340安打 9戦連続2点以下の壁突き破った
(セ・リーグ、巨人3-2中日、6回戦、3勝3敗、25日、東京D)巨人・坂本勇人内野手(35)が25日、中日6回戦(東京ドーム)で、2点を追う六回に左翼席へ逆転の3号3ランを放ち、3-2での逆転勝利に導いた。チームにとって9試合ぶりの本塁打となり、9試合続いていた2得点以下を止めた。通算2340安打として山本浩二(広島)を抜いてNPB単独14位に浮上した18年目のスター選手が、まばゆい輝きを放った。 【写真】お立ち台でポーズする巨人・坂本勇人と巨人・菅野智之 バットを手放してベンチへ右拳を突き出す姿は、キラキラした輝きを取り戻していた。坂本が0-2の六回に逆転の3号3ラン。代名詞の勝負強い一振りでチームを蘇らせた。 「何とかここで1本打ちたいなと。打った瞬間(スタンドまで)行くかなと思いました。僕にとっても、チームにとっても大きな1本だった」 打線が五回まで無安打に封じられていた柳から作った2死一、二塁の好機。得意の内角球を豪快に左翼席へほうり込んだ。「ミスター赤ヘル」こと山本浩二(広島)を抜いてNPB歴代単独14位となる通算2340安打目。チームにとっては14日の広島戦の萩尾以来の本塁打で、同日から続いていた9試合連続2得点以下に終止符を打った。 打線が2得点以下と振るわなかった最近9試合は、投手陣の奮闘で2勝4敗3分け。坂本も一時期は23打席無安打など苦しんでいた。この日は菅野にリーグトップタイの3勝目を贈った。2人で上がったお立ち台で感謝する菅野に「いつも全然打たないんで、たまには頑張って打ちます」と笑顔で応えた。 試合後の取材でのコメントも弾んだ。カルビー社が24日に人気スナック菓子の「2024プロ野球チップス第1弾」で、坂本やロッテ・佐々木ら人気選手のスターカードで「本来はあるべきキラキラ模様がないカードが一部流出していることが判明した」として謝罪した。SNSで話題になっていることを振られた坂本は初めて耳にした様子だったが「輝けるように頑張ります!」と応えて笑わせた。 チームは2安打ながら中日を抜いて2位に浮上。阿部監督は「2安打でも勝てるんだな」と苦笑いし、信頼を寄せる坂本の一発に「状態が悪い中で『ここ』というところで力を発揮してくれる人」とたたえた。光沢加工も不要な背番号6が、チームを引っ張る。(谷川直之)