名水百選“うちぬき”使った稲作に和菓子作り…「未来に残したい」清流・加茂川と生きる人々の暮らし
3代目 山地 良太さん: 「お店全体としては74年。最初はお餅屋さんで、普通の白いお餅というか、柏餅とか桜餅、餅菓子全般を作っていました。赤飯とか(原料は)稲が基本で、稲も石鎚のうちぬきで育ったお米なので、“オールインうちぬき”」 3代目が胸を張る和菓子店には、うちぬきが主役のスペシャルなひと品があるんです!
店長 山地 愛さん: Q.この氷は? 「ここで作っているうちぬき水で、お客様も「まろやかでおいしい」って言ってくれます」 トッピングは県内産の栗を使った和菓子屋のモンブランクリームを生絞り!そこに軽い触感のエスプーマ、仕上げに三温糖をキャラメリゼして香ばしさもプラスします。 水辺に面したカフェコーナーで味わう、贅沢なかき氷…西条でしか味わえない逸品です! 山地 良太さん: 「泳いでてもきれいだし、魚も結構獲れますし、県外の方来られてもお水がおいしいって言っていただける。僕は(加茂川は)日本一、世界一だと思っています」
アユ漁解禁の6月 出会ったのは歴80年の“釣り名人”
今月、アユ漁が解禁となった加茂川。 釣り人 高木敬さん: 「加茂川のほとりで生まれたけん、子どもの時からやっとるもう古いぞね。もう80年やっとる」 高木 敬さん。時間があるときにはいまでも毎日、加茂川で釣り糸を垂れる、御年89のアユ釣り名人です! 高木さん: 「お!来たぞ…来たぞ来たぞ!これを塩焼きにしての、今頃のアユは頭も骨もはらわたもやわらかいけんね、非常においしい!」
その後も次々と釣り上げていく高木さん。さすが、年季が違います! 高木さん: 「大きないけん手ごたえも小さいけんどの、やっぱあのチュクチュクっと(手応え)するのが何とも言えん。これが子どもの時からやっとってやまらん!病気じゃわいのう」 記憶の中と変わらない姿で流れ続ける、ふるさとの川…
加茂川漁協 岡村重治組合長: 「5,60年前、ちっちゃい時にはもっともっときれいな川だった」 加茂川漁協の岡村組合長。魚の放流や清掃などを通じて、環境の保存に努めています。 岡村組合長: 「未来に残したいですね。悪いものを残すんじゃなしに、ちょっとずつ良くなっていくような形で残したい」 青く澄み切った加茂川の流れは、未来に向けて流れ続けます。