阪神・西勇、劇勝呼ぶ奮投 「1イニングでも長く」8回1失点で岩崎&ゲラ休ませた!
(セ・リーグ、阪神2x-1巨人=延長十回、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、甲子園)今季初勝利はお預けとなったが、白星に値するピッチングだった。西勇は8回4安打1失点の好投も打線の援護に恵まれなかったが、サヨナラ勝ちしたことに満面の笑みを浮かべた。 【写真】好守をみせた大山悠輔に手を差し出す阪神・西勇輝 「チームが勝ったからいい。それだけでいいです」 前回11日の広島戦(甲子園)も8回無失点の快投だったが、九回にゲラが打たれて0-1で敗れた。この日は二回2死二塁から小林にチェンジアップを中前に運ばれて1点を先制されたが、三回以降は巨人打線に得点を許さなかった。 モチベーションになったのは巨人の先発、菅野の存在だ。「菅野さんがすごいいいピッチングをしたんで、そのリズムに乗れた。好きな先輩と長いイニングまで投げられて、本当にいい時間を過ごせたと思う」。 菅野は1学年上の34歳で、2016年から4年間、合同自主トレを行った間柄。2人が投げ合うのは2021年10月13日(東京ドーム)以来、4度目。西勇に白星がついたことはないが、個人の記録はどうでもよかった。 「きのう、おとといと中継ぎや(抑えの)いいピッチャーが終盤に投げているので、1イニングでも長く」という気持ちで八回まで投げた。そろって2連投していた岩崎、ゲラのダブルストッパーを温存して勝てたことを自画自賛した。 岡田監督は「前回も良かったけど、今日もね。勝ち星はちょっと付かなかったけど、ずっといいピッチングしてるんでね」とたたえた。打線が10試合連続で2得点以下でも4勝4敗2分けとしているのは、投手陣が奮闘しているからこそだ。 「こういうゲームから流れが作れるだろうし。明日から(中日との)3連戦、それもホーム(甲子園)なので、いい雰囲気で週末を迎えられるんじゃないかな」 充実の95球を投げ終え、チーム最年長33歳右腕は価値ある勝利を強調した。(三木建次)