競技用キックボードで世界広がる…目に障がい持つ中学3年生「フリースタイルスクーター」トッププロへの挑戦
覚えるのは人より遅くても、好きになってコツコツと、人の何倍も練習。転び続けても毎日練習し、指を骨折して、あばらにヒビが入ったこともあった。
榊原颯吾プロ: 「負けず嫌いで、成功するまでチャレンジしてる姿がかっこいい選手ですね。見えている子でももちろん難しいので、恐怖心ももっとあると思いますし、感覚でやれているのはすごいなと思いますね」
瑛太さん: 「技が出来た時とか楽しい」
■切磋琢磨するライバルと全国大会で対決 瑛太さん「忘れられない最高の日」
この日、静岡県のパークで全国大会が開かれた。
3歳から22歳までの15人が出場し、年齢で分けられた4部門で、技の難易度を競った。 瑛太さんは1カ月前から度々ここを訪れ、コース全体を体で覚えていて、段差が分かるよう赤いテープも張らせてもらった。 瑛太さんは「中学生以上のオープンクラス」で「パーク」と「ストリート」の2種目に出場する。瑛太さんには「ライバル」がいた。
新横ライダーの島邑仁(しまむらじん)さんだ。
瑛太さんは仁さんのことを「めちゃくちゃうまい」と称賛し、仁さんは瑛太さんを「プロだと思います」と互いに認め合う仲だ。
緊張感漂う中、いよいよ本番。瑛太さんは初めに「パーク」の種目に出場。
45秒でどれだけ難しい技を出せるを競う種目で、中盤で、大技のバックフリップを決めた。
しかし、最後に着地でミス。足が着いてしまった。
瑛太さん: 「まじで最悪。プッシュした時に踏んだ」 ライバルの仁さんはノーミスだった。
結果、仁さんが優勝し、瑛太さんは惜しくも2位。
瑛太さんは、続いて障がい物を使った技などを競う「ストリート」に出場。
バックボードスライドや…。
ブライフリップなどの大技を、今度はノーミスでやりきった。
結果は…。
主催者: 「1位、鳴海瑛太くん。32点です」 瑛太さん: 「やったー」 瑛太さんが見事、優勝し、金メダルを獲得。
公輔さん: 「びっくりしてます。正直、まさかと思いました」
瑛太さん: 「うれしい。パークの方はミスらなければ1位が取れていたかもしれない。忘れられない最高の日。プロにはなりたい。オリンピックがあったら出たい」 トッププロになって、スクーターの楽しさを広めたい。瑛太さんはきょうもチャレンジを続けている。 2023年10月19日放送