デ・ヨング不在でEURO2024・ベスト4 オランダ代表は2年後のW杯でも期待大?「ここから開花の時期を迎えるだろう」
若い才能は確実に伸びている
EURO2024は準決勝で惜しくもイングランドに敗れたが、オランダ代表の戦いぶりには期待が持てるのではないか。 PSVなどで活躍した元オランダ代表GKロナルト・ヴァーテリュース氏は、若い選手が育っていることをポジティブな点に挙げており、2年後のワールドカップにも期待が持てるはずだ。 「私のアンテナが間違っていなければ、オランダ代表はここから開花の時期を迎えるだろう。EURO2024ではイェルディ・スハウテンのプレイも素晴らしかったが、可能性を秘めた選手は他にもいる。ヨエイ・フェールマン、タイアニ・ラインデルス、ファン・デ・フェン、シャビ・シモンズ、コーディ・ガクポも若い。そしてGKのバルト・フェルブルッヘンも忘れてはならない。おそらく今後10年はオランダの守護神となるだろう。ジョシュア・ザークツィー、ブライアン・ブロビー、ノア・ラングも控えているし、才能の面に不安はない」(『De Limburger』より)。 また、今大会は司令塔であるバルセロナMFフレンキー・デ・ヨングを怪我で欠いていた。その穴をスハウテンが埋めたわけだが、デ・ヨングが復帰すれば攻撃の質はガラリと変わると予想される。 32歳を迎えている守備の要フィルジル・ファン・ダイクの今後は分かりにくいところもあるが、センターバックの枚数はファン・デ・フェンやマタイス・デ・リフト、今大会はメンバーに入っていないスフェン・ボットマンなど十分すぎるほど揃っている。 今大会はややエースのメンフィス・デパイに元気がなかったが、ビッグクラブ移籍が近いとされるザークツィーが次の2年で大きく化けてくれれば面白い。ベスト4まで進んだ今回のEUROは手応えを掴む大会となったのではないか。
構成/ザ・ワールド編集部