人気芸人から演技派俳優へ…お笑い界を席巻した「はんにゃ.」金田哲の華麗なる転身
元々役者適性があった憑依型芸人
とはいえ金田が映画やドラマに出演し始めたのは、ここ最近のことではない。俳優デビュー作は、2008年に公開された新垣結衣の主演映画『フレフレ少女』で、ウエイトリフティング部の主将役を務めていた。 それ以降もさまざまな作品に出演し、2010年には映画『私の優しくない先輩』で初主演。その演技が評価され、第2回TAMA映画賞にて「最優秀新進男優賞」を受賞している。コミカルさを全開にした役だったので、同作ではお笑い芸人としてコントで培った演技力も存分に発揮されていた印象だ。 それから10年を経て、金田はシリアスな役柄もなんなくこなす名優として存在感を増してきた。2021年に公開された原田眞人監督の映画『燃えよ剣』では、新選組の八番隊隊長・藤堂平助役として出演。主演の岡田准一演じる土方歳三を相手どり、見事な殺陣を披露している。 さらに2022年には、ふたたび原田監督と岡田准一がタッグを組んだ映画『ヘルドッグス』に出演。インテリヤクザ・三神國也役として、渋い魅力を感じさせる演技を見せ付けており、名優のような風格も漂わせていた。 そんな役者としてのキャリアを経て、大河ドラマでの活躍によってより多くの人に注目を浴びている金田。今後のさらなる飛躍が楽しみでならない。
キットゥン希美