次いで多気町2億1000万

　8月末から三重県に接近した台風10号の影響による県内の農林水産被害は13市町413件で、約9億8千万円に上った。昨年のお盆の時期に直撃した台風7号の被害額の1.5倍で、市町別では松阪市が285件、約4億4千万円と突出した被害に見舞われた。一見勝之知事が9月30日の定例記者会見で明らかにした。 　県によると、農林水産の被害の内訳は、農業用施設が250件と半数以上を占め、被害額は約4億8千万円。林業は134件で約4億4千万円、農作物が26件で約6600万円で、水産は北牟婁郡紀北町の養殖マダイが2600匹圧迫死し、200万円の被害があった。 　田んぼの土砂流入や農業用用水路ののり面崩落、あぜの崩壊などの被害が多く、松阪市はこれに加えて、林道ののり面が崩落するなど林業の被害も大きかったという。農作物に関しては、稲が倒れたり、キャベツやネギなどの野菜が冠水する被害が出た。 　市町別では、松阪に次いで多気郡多気町の被害が大きく31件、約2億1千万円だった。 　県は今後、国の交付金などを申請しながら支援をしていくとしている。