臆病なシカ、発情期の秋はオスの「角攻撃」に注意を 全国で野生増加…京都では死亡事故も
仮に角の生えた攻撃的な雄ジカと遭遇した場合、物陰に隠れたり、寝そべったりし、角に突かれにくい姿勢を取ることが重要だという。
■過去40年間で分布域2・7倍に
シカは全国的に増え、農作物の食害もあって社会問題化している。環境省によると、昭和53年度~平成30年度の40年間でシカの分布域は約2・7倍に拡大。強い繁殖力や餌を選ばないことのほか、狩猟者の減少などが原因とみられる。
今回のように農地でシカなどの野生動物にどう備えればいいのか。山本氏は「動物は学習能力が高い。地形や気候、その地域で出没する動物などに合わせた柵を設置することが大切だ」と話している。(入沢亮輔、森天音)