熊本市内の緑スポット、3年ぶりに〝復活〟 監物台樹木園が25日に再開【みどりの月間特集】
新緑がまぶしく、絶好のおでかけシーズンを迎えた。15日から5月14日は「みどりの月間」。誰でも気軽に足を運べる熊本市内の緑のスポットを紹介する。身近な自然に包まれて、心身をリフレッシュしよう。 監物台樹木園(熊本市中央区) 四季折々の草花、気軽に 25日に3年ぶり再開 熊本城北側の一角にある「監物台[けんもつだい]樹木園」(熊本市中央区)はサクラやウメ、キンモクセイなど四季折々の草花を気軽に楽しめる街中スポットだ。熊本地震で被災した監物櫓[やぐら](国重要文化財)の復旧工事のため休園していたものの、25日に3年ぶりに再開。入園料は無料になり、市民の緑のオアシスが復活する。 4月初旬。再開を控えた樹木園の門をくぐると、入り口にはソテツが並び、サクラやマンサクの花が咲き誇っていた。園を運営する九州森林管理局技術普及課の池水寛治課長(54)は「こんなまちなかに、緑あふれる樹木園があるのは珍しい。のどかな時間が過ごせますよ」と笑顔で案内してくれた。
園は、緑を愛する心を育んでもらおうと1952年に林野庁が開いた。約2・6ヘクタールの敷地に九州沖縄の樹木や草花を中心に、多種多様な植物が植えられている。ハナミズキやアジサイ、ヒガンバナなど季節ごとの草花が楽しめるのが特徴。親子スケッチ大会の会場になったり、お年寄りや幼稚園児が散歩で訪れたりと幅広い世代に親しまれてきた。 熊本地震では、受付棟の壁がはがれ落ちるといった被害を受けて臨時休園。いったん再開したものの、被災した監物櫓の復旧工事に伴い、21年6月から再び休園せざるを得なかった。 その間、職員らは再開に向けて準備を進めてきた。来園者が景色をゆっくり楽しめるように古いベンチを修繕。樹木を剪定[せんてい]し、安全面にも配慮した。 同局は再開を機に、200円の入園料を無料にする。以前は月によって開園日にばらつきがあったが、25日以降は原則第2、4週の土日と第1、3週の水曜日に限定する。