第93回選抜高校野球 明豊高選手紹介/3 /大分
<センバツ甲子園> ◇攻守でチーム貢献 山本晃也右翼手(2年) 昨秋の打率は4割2分9厘とチーム首位。だが、打線の中軸を担った九州地区大会の準決勝で、右肩を脱臼し、靱帯(じんたい)を痛めた。 球を投げることもできず、焦りが募った。しかし回復を見越して、肩以外の強化を続けた。スクワットなどで下半身を鍛えて、年明けに復帰した。死守した一桁の背番号。「安心よりも、楽しみが大きい。攻守でチームを盛り上げたい」 ◇本格左腕調整に励む 太田虎次朗投手(2年) 兄はプロ野球・巨人の太田龍選手。最速141キロの左腕で、直球とチェンジアップが武器だ。「最後に一番良い状態に持っていきたい」と調整に励む。 昨夏のセンバツ交流試合で、幸修也主将(2年)とともに甲子園の土を踏んだ。「経験値を生かして、自信を持ってマウンドに立ちたい」。オフシーズンに、足にゴムを巻いてスクワットをするなど下半身を強化。鍛えた制球力で三振を奪う。 ◇投球安定活躍を期待 財原光優投手(2年) 右サイドから力のある球を投げる。直球は140キロに迫り、京本真投手(2年)や太田虎次朗投手(同)と並び、「三枚看板」と評される。 投球フォームが定まらず伸び悩んでいたが、ようやく今冬に安定した。川崎絢平監督は「秋からの成長は著しい」と評価。下半身を使って力強く投げるフォームで練習を重ねた。「春は京本、太田に並ぶ活躍をしたい」と誓う。 ◇チーム一の努力家 田中文都捕手(2年) 周囲からチーム一の努力家と評される。寮に帰ってからも、野球関連の本を読む。「知識を得た分、迷ったときの引き出しが増えます」。練習以外でも時間を見つけては、バットを振り続ける。「素振りは多い時は1時間。ここぞの『1本』を求められたとき応えたい」と語る。 ベンチでの声出しも手を抜かない。「どんなに小さいことでもチームのためにできることを全力でしたい」