来年度は大物が資格取得!?「野球殿堂該当者なし」は正当な評価なのか、それとも時代に逆行しているのか?
「私は入れない。日本で甘い汁を吸いにきて6年しかプレーしていないバースに資格があるのか。メジャーで通用しなかったから日本に来て、そこで力の差を見せつけて殿堂入りというパターンを私は認めることができない」 広岡氏は、バース氏が、退団騒動を引き起こしたことや暴露本を出版したことなどの品格も問題視している。ただ、現在は日米を選手が盛んに行き来するようになり、日本での活躍を経てメジャーへカムバックする選手も目立つようになった。“外国人助っ人“に対する認識も時代と共に変化してきたが、”最強の助っ人”と呼ばれた外国人選手が、日本の野球界に記憶に残る時代を築いたことは確かである。 元ロッテのレロン・リー氏や、元オリックス(阪急)、ダイエーで10年間プレーしたブーマー・ウェルズ氏らは殿堂入りができぬまま候補者から消えてしまっているが、彼らの歴史的な貢献を再評価することも必要だろう。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)