【函館スプリントS】カルネアサーダ 気性面の成長に鮫島手応え 騎手時代から尊敬する福永師へ恩返しVなるか
「函館スプリントS・G3」(9日、函館) 北の大地で自慢の快速を見せつけた。重賞初制覇を狙うカルネアサーダは6日、函館芝で単走。栗東で乗り込んできており、軽めの調整だったが、ラスト1F12秒1とシャープな動きで好調を伝えた。鞍上の鮫島駿は、騎手時代から尊敬する福永師とのタッグで重賞Vを目指す。 4コーナーまではゆったりと、直線では滑らかにスピードを切り替えた。カルネアサーダは函館芝で追われ、4F56秒9-40秒6-12秒1をマーク。馬なりながら、しまい重点で軽快な動きを見せた。騎乗した鮫島駿は「時計はかなりゆったりですが、角馬場やフラットワークではかなり仕上がっている状態が分かりました。やればどれだけでも動く馬なので、無理はしていないです」と十分な手応えを得た。 今回は3歳11月以来となる約1年7カ月ぶりのコンビだ。騎乗成績は1勝クラスから3勝クラスまでの3連勝を含む、6戦4勝、2着2回と好相性。以前は馬場入りをごねることもあったが、久々に乗って「繊細な馬なので柔らかく乗るように心掛けていますが、ハミの受け方は良くなっていました」と気性的な成長も感じ取った。戦法については、「枠順次第ですが、今回はアサカラキングがいるのでハナにはならないと思います。番手で収めやすいような調教をしていますし、以前と違うカルネが見せられると思いますよ」と逃げにはこだわっていない。 昨年は12着だったが、着順ほど大きくは負けていない。洋芝との相性も悪くなく、展開さえ向けばチャンスはあるはずだ。ジョッキーの先輩としてお世話になった福永師に開業初となる重賞タイトルを届けるためにも、27歳の若武者が相棒のスピードを存分に引き出す。