日銀のチャレンジングな年の暮|週末に読みたい海外メディア記事5本|2023.12.1-12.7
日本銀行本店(Photo AC)
今週もお疲れ様でした。日銀の金融政策正常化に向けて、市場の動きが慌ただしくなってきました。7日(木曜)以降の急速な円高は、当日午前からの参議院財政金融委員会で植田日銀総裁が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」と発言したこと、および前日6日に氷見野副総裁が金利上昇のメリットに言及したことが背景にあります。つまり、正常化が前倒しで行われるのではないかとの観測が広がったわけですが、海外メディアではこれに慎重な見方を示す記事が多いようです。 ただ、金融政策の行方については植田総裁とともに内田副総裁の発言が注目されることが多い(下記、関連記事をご参照ください)のですが、元金融庁長官で金融システムや国際金融規制に詳しい、いわば「現場担当」の氷見野氏からの発信が始まった(発言のあった大分県金融経済懇談会での講演は副総裁として初めての講演だそうです)ことはやはり注目に値します。次回の日銀金融政策決定会合は12月18、19日、サプライズはあるのでしょうか。 それではフォーサイト編集部が週末に熟読したい記事、皆様もよろしければご一緒に。
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フォーサイト編集部