中国から輸入の冷凍カラスミ、水際検査で不合格 合成抗菌剤を検出/台湾
(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は20日、中国から輸入された冷凍カラスミ1ロットが水際検査で不合格になったと発表した。台湾で水産物への使用が認められていない薬剤が検出されたとしている。規定により約1万4千キロ全てが積み戻しまたは廃棄処分される。 検出されたのは、合成抗菌剤のマラカイトグリーン。同署の林金富副署長によれば、水際検査でカラスミからマラカイトグリーンが検出されたのは初めて。マラカイトグリーンは観賞魚の寄生虫や皮膚病の治療薬として使われるものだという。林氏は、今回輸入した業者に対して抜き取り検査の割合を引き上げる方針を示した。 この他、日本から輸入された磁器の皿や箸置き計7ロットからは基準値を超える鉛が検出された。林氏は、この半年で日本から輸入された食器6523ロットのうち8ロットが不合格だったとし、不合格品の増加ペースが非常に速く異常が疑われると指摘。26日から8月25日までの間、日本から輸入される磁器の食器全体について抜き取り検査の割合を引き上げると発表した。 (沈佩瑤/編集:田中宏樹)