[山口県]申し込みは来月17日から 海響マラソン定員達成へ取り組み強化 第1回実行委
11月3日に下関市豊前田町の海峡メッセ下関前を発着点に開催される「下関海響マラソン2024」(実行委員会主催、山口新聞社など共催)は、5月17日午後8時から申し込みの受け付けが始まる。本年度第1回実行委員会(冨永洋一委員長、42人)が24日、同市細江町の市生涯学習プラザで開かれ、定員達成やボランティア確保の対策などを申し合わせた。 16回目となる今年の大会はフルマラソン1万人、2キロファンラン500人を定員とし、ウェブで先着順に参加を受け付ける。インターネットを利用できない人には電話で対応する。昨年まで2大会続けて定員に達しなかったため、今年は申込期間を昨年から12日長くして7月12日午後11時59分までに設定。定員になり次第締め切る。参加料はフルマラソンが昨年より千円値引きして1万2千円。2キロファンランが千円。能登半島地震の被災地に寄付するチャリティーエントリーは千円追加となる。 大会の魅力を向上させるため、情報発信と受け入れ態勢を見直し。情報発信では、難コースであることを逆手に取って挑戦意欲をかき立てる広報、体験者によるPRコンテンツの作成、ゲストランナーでおなじみのランナーをアンバサダーに任命することなどを予定。受け入れ態勢は今後のインバウンドを見越して、英語圏からは昨年に続いてRUNNETグローバルによる広報・受け付けに加え、中国や台湾は旅行会社のホームページによる広報・受け付け、韓国からは旅行会社と連携したツアー商品の提供に取り組む。 ボランティアを安定して確保するため、昨年から記念品として贈呈を始めた缶バッジを活用。参加回数に応じてバッジの色を変え、周囲と異なる特別感を提供。現場でもベテランか不慣れか分かるため、業務をスムーズに行える利点がある。参加が規定の回数に達したボランティアは翌年のプログラムに名前を掲載し、10回になると表彰する制度も詰めていく。 昨年から長州出島を経由せず、下関北バイパスを北上するコースに変更したところ、選手が沿道から見えないなどの声があったため、今年は同バイパスのランプ部分5カ所に応援ポイントを設置。綾羅木、梶栗の両ランプは安全面からポイントは設けない。 大会会長の前田晋太郎市長は「応援やボランティアの熱意が素晴らしい大会。自信を持って1万人を目指したい」、冨永委員長は「海響マラソンは景観に恵まれるなど大きな特徴がある。素晴らしい大会になるよう努力したい」とあいさつした。