映画『それいけ!アンパンマン』最新作 大人も胸が熱くなる、ばいきんまんのセリフの裏側
日テレNEWS NNN
映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』の大人向けの上映イベントが開催。メガホンをとった川越淳監督と脚本の米村正二さんが、制作の裏側を明かしました。 【画像】上戸彩 声優務めた映画『それいけ!アンパンマン』で子供が映画館デビュー 6月28日に上映がスタートすると、週末3日間で観客動員13.7万人を記録。歴代ナンバーワンの大ヒットスタートとなりました。人気の理由の一つは、ストーリー展開。今回の映画では、“絵本の世界”を舞台にアンパンマンとばいきんまんが一緒に力を合わせて活躍。普段は、いたずらばかりのばいきんまんが勇気を持って立ち向かう姿に、子どもだけでなく大人たちからも「胸が熱くなった」という声が多く寄せられています。 そこで今回、「大人もアンパンマンの映画を見たい!」との声に応え、大人も楽しめる夜の時間帯に上映イベントが開催。初回のチケットは即完売となるなど、多くの大人たちが駆けつけました。
そして上映後には、メガホンをとった川越淳監督と脚本を担当した米村正二さんが登壇。トークショーが行われました。米村さんは自分が携わった作品のチケットを母親へ送っているそうで「母は80代なのですが、80代のおばあちゃん4人で毎回観に行ってくれていまして、今年はそのうちの一人からお手紙もらいました。『アンパンマンとばいきんまんが一緒に頑張ってる姿に感動しました』みたいな。それはすごくうれしかったですね」とエピソードを明かしました。 これまでの映画では、なかなか見られなかったような、ばいきんまんの姿も描かれている今作。話をつくる上で意識したことを聞かれた米村さんは「アンパンマンの映画・テレビは、ゲストが出てきて、アンパンマンが励ますというのが毎回の大きな流れだと思います。その役目を一度、ばいきんまんにさせてみてはどうかなというのが発想の原点です」と明かしました。 そして、劇中の随所で光るのが、ばいきんまんの名セリフの数々。「俺様は何度やられても立ち上がるんだ!」、「俺様は世界で一番強い!アンパンマンには何度も負けたが、それでも一番強い!それが俺様だ!」などの言葉で、ピンチに陥った森の妖精・ルルンを励まし続けます。 今回、何を意識してばいきんまんを描いたか聞かれた米村さんは「ばいきんまんは元々、自分が世界で一番強いと思っていると思うし、アンパンマンに何回も負けても、自分が一番強いというプライドがあって。本作で、すいとるゾウに負けて、侮辱的なことも言われたけど、言われれば言われるほど、負けないで自分を貫き通そうとするというところは、ばいきんまんとしては、ぶれていないところが根底にあって、セリフに現れたんだと思います」と話しました。 また、今作の予告映像やあらすじでも紹介されて、観客を驚かせているのが、ばいきんまんがピンチに陥ったときに「アンパンマンを呼んでこい」と叫ぶシーン。普段ならありえないこのセリフについて、米村さんは「ばいきんまんは、アンパンマンを倒せるのは、俺様だけだと思っているところがあって、自分が劣勢になった時に『この俺様を救えるのはアンパンマンしかいない』という風な発想になりまして、ルルンに『アンパンマン呼んでこい!』って。呼んでこいってあくまでも偉そうですからね。自分が連れてくるんじゃなくて、呼んでこいですから」と語り、会場の笑いを誘いました。