“トラ3頭”が檻から逃げたことも…出張動物園のペンギン生還で振り返る『過去の危険な動物脱走』各地で騒動に
愛知県南知多町の日間賀島で2024年8月、イベント終了後に、6歳のケープペンギンが行方不明になりました。自然の中で魚を獲る訓練もしたことがなかったため、命も危ぶまれましたが2週間後、遠く離れた場所でみつかりました。 【画像】警察官らに囲まれるシマウマ 脱走は各地で起こっていますが、過去には危険な動物が脱走し、騒動になったケースも起きています。
■命の危険も不安視されたペンギンは45キロ離れた場所で無事発見
日間賀島で8月25日、「出張動物園」のイベントが終わり、撤収作業中、6歳のケープペンギン「ペンちゃん」が行方不明になりました。 しかし2週間後の9月9日、日間賀島からおよそ45キロ離れた、知多市の「新舞子マリンパーク」で無事、見つかりました。 ペンギンが発見された同じ日には、群馬県邑楽町(おうらまち)で、闘犬としても知られる「アメリカンピットブルテリア」が住宅から逃げ出しました。2日後に田んぼ脇の道路でうずくまっているのを発見し、確保されました。 脱走は各地で起こっていますが、過去には危険な動物が脱走し、騒動になったケースも起きています。
■悲しい結末に…乗馬クラブからシマウマが脱走しゴルフ場へ
2016年3月、愛知県瀬戸市の乗馬クラブで飼育されていたシマウマが、柵を押し上げて脱走しました。 翌日、シマウマはおよそ4キロ離れたゴルフ場で発見されましたが、逃げ回ります。 コース内の池で泳ぎ、警察官らに囲まれても、動揺する様子はありませんでした。 捕獲を試みても軽くあしらわれます。 専門家によると、シマウマは臆病でありながら気が荒く、ライオンでさえも一撃で倒す力がある危険な動物だといいます。 結局、吹き矢で麻酔を撃ち、大人しくなってきたところで捕獲しようとタイミングをうかがいましたが、シマウマは麻酔が効いた状態で池の中へ。 逃走から19時間後にようやく捕獲されましたが、池でおぼれたことが原因で死にました。
■脱走したドーベルマンが住宅街で次々と噛みつく
2015年5月には飼われていたドーベルマンが脱走し、名古屋市守山区の住宅街で、暴れまわりました。 周辺の住民に次々とかみつき、5人がケガ。路上には血痕も落ちていて、担架に横たわる人は、顔から血を流していました。 車のクラクションにも動じず、住宅地を堂々と進むドーベルマンは、脱走から1時間後、なんとか確保されました。 捕獲後、近くで見るとかなり大型でした。