「ぼっち・ざ・ろっく!」に影響された美少女RPG『星回(Star Will)』が登場―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年5月19日】
以前、インサイドで取り扱った日本味上陸の対戦ゲーム『星之翼』が、ここ最近Xを中心に話題となり、日本国内でのプレイヤー数が増加している傾向にあります。日本を対象としたSteam内の売上上位にもその名前を連ねているほどで、正式な日本上陸を望むプレイヤーたちが増えてきています(ソースは筆者が集計しているアンケート)。 【画像】人気マンガ「ONE PIECE」の国内未上陸ゲームも。名シーンが蘇る…! 『星之翼』については、以前スマートフォン版を軽くプレイしたことがあるのですが、ほとんど「ガンダムvs.」シリーズのプレイ感で遊べる対戦ゲームなので、好みの差はあれども対戦アクションとして高いクオリティを感じています。 日本語ボイスにも対応しており、決して遊べなくはないのですが、モバイル版は日本国内からだと遅延が大きいこともあり、もし遊ぶのならばやはりSteam版という選択肢になるでしょう。残念ながら私の愛機はMacBookですので、プレイレポを書くにしてもスマートフォン版になります。 ※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。 ◆『星回(Star Will)』 bilibiliでは2024年5月9日、TapTapでは5月16日に事前登録が開始となった『星回(Star Will)』。本作は2023年6月29日に日本国内でサービスを終了したスマートフォン向けRPG『エターナルツリー』のorleshが開発を進める新作タイトルです。前作で採用されたターン制バトルを取り入れつつ、新たにプレイヤーとキャラクターの日常的な交流を描くことで、ゲームの没入感を高めているのだとか。 公式アカウントは16日に声明を発表し、ゲームの制作意図と前作の反省を明らかにしました。その投稿によれば、市場に既存のモバイルゲームとは一線を画した作品を作りたいと考える中、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の大ヒットを受けて、美少女との交流を描いた作品の魅力を再認識したそうです。 orleshは、前作『エターナルツリー』の開発において、大手のように豊富なリソースを駆使して多様なコンテンツを作り上げることができないと痛感したようです。さらにデータ分析の結果、ユーザーの多くが女性主人公を選ぶことも判明。これを受けて既存作との差別化を図るために、プレイヤー操作キャラクターを女性主人公に固定化した、男性向け美少女交流ゲームを制作することに決定した、と発表しています。 その上で、『FLOWERS』や『BLUE REFLECTION』のような正統派美少女ゲーム作品と異なるものを目指すとのことです。また、自分たちのような小規模のスタジオでも、ヒット作を打ち出せるという淡い期待を抱いているのではなく、美少女との交流を軸にしたゲームジャンルを愛するユーザーたちに、そうした作品を提供していきたいと綴っていました。 自分たちの理想的なタイトルを作り上げるために、いろんな作品からインスパイアされているのは節々に感じるところですが、とにかく彼らが日本の作品に影響を受けて、創作活動に邁進しているのが伝わります。『エターナルツリー』は日本で苦しい結果になってしまいましたが、果たして本作はどうなるでしょうか。私はいつでも日本国内でリベンジしてほしいと考えています。 ◆『西遊:筆絵西行』 5月16日にサービス開始となった『西遊:筆絵西行』が、記事執筆現在bilibili、TapTap、App Storeなど、各主要プラットフォームにて1位を獲得しました。 中国版TikTokこと「douyin」でのプロモーション成功により、長らく首位を保ち続けていた釣りゲーム『歡樂釣魚大(ハッピー フィッシング マスター)』が落ち着きを見せ始め、その代わりに首位を独占しているのが本作。タイトルからも察するように「西遊記」を題材にしたゲームです。 そういえば、4月30日にも西遊記を題材としたゲーム『少年最遊記2』が配信されており、そちらも本国ではいっとき話題になりました。中国の西遊記人気は衰えを知りませんね。 100万字を超える壮大なメインストーリーを全編フルボイスで贈り、迫力のアニメーションカットインが差し込まれるターン制ベースのコマンドバトルがウリとなっています。ゲーム配信前にハイクオリティなCGアニメーションを公開するほか、サービス開始を記念した最大230連ガチャなどの施策で、しっかり初期ユーザーたちを囲っている様子です。 バトルシステムの雰囲気や必殺技スキルのアニメーションカットを見るに、中国国内で根強い人気を誇り続ける『エピックセブン』の流れを組んでいるのかもしれません。初動だけ見ればはかなり好調ですが、ここから人気を維持し続けることはできるのでしょうか。 ◆『ONE PIECE: Ambition』 人気作「ONE PIECE」の新作スマートフォンゲーム『ONE PIECE: Ambition(航海王 壮志雄心)』が、テンセントのゲームスタジオ、MOREFUN STUDIOS開発によって登場予定です。bilibil、TapTapでも事前登録がスタートしており、着実に中国のワンピースファンたちを集めています。 また、TapTapグローバルにも登場していて、そこではパブリッシャーがテンセントのグローバルゲームブランド、Level Infiniteと記載されていました。Level Infiniteと言えば、直近でスマートフォン向けMOBAの人気作『Honor of Kings(王者栄耀)』の事前登録を日本を含む世界の各地域で開始しています。 まだ公式的なアナウンスこそされていませんが、仮に中国以外の国でも展開されるのだとしたら、『Honor of Kings』と同様にLevel Infiniteから配信されることになりそうです。ゲームはアニメルックなCGモデルで原作アニメ版の名シーンを忠実に再現した、横スクロールアクションゲーム。 なお、本作を開発するMOREFUN STUDIOSは、「NARUTO -ナルト-」のスマートフォンゲーム『NARUTO モバイル』(日本未上陸)を手掛けているスタジオです。ジャンプ系IPをゲーム化するノウハウを持つスタジオの、新しい挑戦とも言えましょう。
インサイド そりす
【関連記事】
- 『カードキャプターさくら:思い出の鍵』が韓国でも事前登録開始!......日本は?―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年5月12日】
- 際どい水着に濡髪の艶やかさ!「アズレン サマーフェア2024」の描き下ろしグッズが指揮官を揺さぶる
- 2024年4月最も視聴されたストリーマーはSHAKA、加藤純一、兎田ぺこら…「VCR RUST」参加のファン太や赤見かるびもトップ10に
- スクエニのソシャゲ『トワツガイ』がサービス終了…ただし、公式コミュニティ『トワツガイ Fans』を新たにリリースし物語継続へ
- 2024年4月最も視聴されたストリーマーはSHAKA、加藤純一、兎田ぺこら…「VCR RUST」参加のファン太や赤見かるびもトップ10に