カープ玉村 開幕ローテ争い生き残った 新井監督「しっかり考えたい」 アドゥワ、黒原と三つ巴
「オープン戦、西武3-1広島」(19日、ベルーナドーム) 浮き足立った序盤を忘れるほど、尻上がりにアウトを積み上げた。広島・玉村昇悟投手(22)が5回5安打1失点。粘りの投球で開幕ローテ争いに踏みとどまった。「ちょっと力で押し過ぎたというか(体が)突っ込んだりもしていた。やっぱり初回から後半くらいの感じで投げられたら」と今後のテーマを挙げながら振り返った。 【写真】昨季まで在籍の薮田が広島の試合前練習中にグラウンドに登場 旧知の新井監督や選手と笑顔で交流 反省を口にした一方、修正能力を示したのも事実。初回は連打と四球などで1死満塁とされた。中村剛の左犠飛で同点にされるも、味方の素早い連係プレーにも助けられて最少失点。「余裕ができて落ち着けたので、大きかったですね」と仲間に感謝した。 立ち上がりは直球主体だったが、中盤からは変化球を有効活用。三回2死一塁ではアギラーをチェンジアップで空振り三振、四回2死では外角スライダーで源田を見逃し三振に斬った。「後半は良かった」と二回以降の投球には一定の手応えをつかんだ。 17日・DeNA戦(マツダ)ではアドゥワが5回1失点、黒原も同日のウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)で5回無失点の好投。先に2人が結果を出した中でも「特に変わらず(投球)できた」と平常心で腕を振った。 新井監督は「彼のいいところはゲームをつくれるところ。きょうしっかり考えたい」と三つ巴(どもえ)の争いに悩みつつ、間もなく最終判断を下す考えを示した。果たして“6人目の男”は誰になるのか-。玉村は吉報を待つ。