台湾は世界10位=民主主義指数 アジア最高位
(ロンドン中央社)英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」(EIU)が15日発表した2023年の民主主義指数報告で、台湾はアジア最高の10位になったことが分かった。 世界167カ国・地域が対象。指数は06年から発表されている。1位はノルウェー、2位以下はニュージーランド、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイルランド、スイス、オランダと続いた。台湾は21年に8位になっていたが、22年にはランクを2つ落としていた。 台湾の総合スコアは10点満点中8.92点。前回の8.99点からスコアを下げたものの、「完全な民主主義国」に分類された。 中国はウズベキスタンと並んで148位。スコアは2.12点だった。スコアの全世界平均は5.23点で、過去最低となった。 報告によれば、全世界の8%足らずの人が完全な民主主義国に暮らし、「独裁政治体制の国」には39.4%が暮らしているという。エコノミストは、平均スコアの低下傾向は16年から出始めていると指摘。新型コロナウイルスの流行期間中、各地の市民的自由が狭まったとした他、22~23年には戦争や衝突の影響でスコアがより悪化したと分析した。 (陳韻聿/編集:齊藤啓介)