ヤクルトに完敗で連勝ストップでも阪神・岡田監督〝歓迎〟のワケ 「連勝が続くと反動が…」マイナス思考型でむしろ都合のいい一敗か
首位の岡田阪神が26日の最下位・ヤクルト戦(甲子園)に今季ワースト8失点で完敗。先発した青柳晃洋(30)の今季ワースト5失点KOがケチの付き始めで、昨年ゴールデングラブ賞を獲得した名手・木浪にもまさかの1試合3失策…と王者らしくないミスが続出し、2つの引き分けを挟んでいた連勝は7でストップした。 【写真】佐藤輝の〝レインボーバット〟を見た阪神のヨハン・ミエセス「かっこいい。彼が自分で見つけてやったこと」 「先制を許してしまい、相手に勢いをつけてしまった。いつも守って助けてくれる野手のミスをカバーできずに打たれて申し訳ない」と落胆した青柳。岡田彰布監督(66)も「(青柳は)球が走ってないんやろなあ。インコースにストレート、行き過ぎよ、はっきり言うて。失策? ホンマ、一気に出るなあ」などボヤキ続きだったが、連勝を止められても、むしろ逆に都合のいい〝一敗〟になったかもしれない。 元来は常に最悪の状況を想定する〝マイナス思考型〟の岡田監督。その性分から「連勝が続くとその反動が必ず来ると思ってしまうんよ。ずっと勝ち続けるというのはよくない。同一カードで3連敗さえしなかったらいいんよ」との持論があるからだ。 日本一になった昨季は5月に7&9連勝、8月に10連勝、9月に11連勝…と怒濤(どとう)の大型連勝劇を繰り返した阪神だが、指揮官は「うまくいき過ぎた。もうそんなシーズンはあり得ない。今年オレは混戦になると思っている」と踏んでいるからこそ、過度な勢いは不要。時に黒星を挟んで手堅くコツコツと勝つ方が大事というわけだ。 ちなみに投手陣はこの日で連続試合被本塁打なしを15に伸ばし、2リーグ制後の球団新記録をマーク。ゴールデンウイークは27日から始まったが、虎の「大型連休」は御免だ。 (岩﨑正範)