【採点寸評|神戸】劇的すぎる幕切れ!!トゥーレル、大迫、前川らが初優勝へ大きな勝点3へ導く[J1第32節 浦和1-2神戸]
酒井はボランチとしてチームに貢献
[J1第32節]浦和 1-2 神戸/11月12日/埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸は11月12日、J1第32節で浦和レッズと敵地で対戦し、2-1で勝利した。 神戸は優勝の可能性を残す浦和の守備を崩せずに苦しんだが、73分に大迫の折り返しをM・トゥーレルが頭で決めて先制弾をマーク。後半アディショナルタイムに浦和のカンテにネットを揺らされ、ドロー決着を覚悟した直後、相手のFKから浦和の守護神・西川が上がっているところを見逃さず、GK前川のフィードを受けた大迫が無人のゴールへ流し込み、悲願のリーグ初制覇へ劇的すぎる勝利を挙げた。 ▼神戸のチーム採点「6.5」 戦前の予想通り、浦和の組織的な守備を崩せずに時間だけが経過していく展開となった。 それでも個々がリーグ初制覇への強い想いを表現。貴重な先制点を奪ったM・トゥーレルは守備面でも非常に効いており、同点に追いつかれて迎えた試合終了間際には、前川と大迫が相手FKで浦和のGK西川が攻め上がっていることを見逃さずに決勝弾を生み出した。 他にも山口が不在のボランチで主戦場はSBの酒井が奮闘し、売り出し中の佐々木らも攻守で果敢なプレーを披露。 「チーム全員がハードワークしたご褒美みたいなものじゃないですか」 大迫が試合後に語った言葉が、チームの団結力をよく表わしている。MOMは大迫、前川らと悩むも、攻守でハイレベルな仕事をしたM・トゥーレルを選出。 残り2試合で2位の横浜との勝点差は「2」。さあ、悲願のリーグ制覇へあと一歩だ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! ▼神戸の出場13選手&監督の採点・寸評 GK:前川黛也|採点7/相手に最終ラインの裏を狙われた際には果敢に前に出てダイビングヘッドでクリア。1失点したとはいえ、セービングも安定しており、何より最終盤に大迫の決勝弾につなげたフィードは、常に前への意識を持ち、実践してきた努力の賜物で見事としか言いようがない。 DF:酒井高徳|採点6.5/山口を欠くなかで、前節の湘南戦の後半途中から務めていたボランチで先発。バランスを取りながら攻め上がり、自慢のデュエルも。いぶし銀の仕事ぶりはさすが。勝利の影の立役者だ。 DF:山川哲史|採点6.5/1失点は悔しいだろうが、トゥーレルとともに固い最終ラインを形成。浦和の攻撃に対応した。 DF:マテウス・トゥーレル|採点7/抜群のディフェンスを見せ、ヘッドで先制ゴールまでマーク!! 失点シーンは悔いが残るだろうが、攻守での素晴らしい仕事ぶりでMOMに推したい。
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