【オーストラリア】ケイアイスター不動産、豪の宅地開発事業好調
ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)のオーストラリア事業が好調だ。ビクトリア(VIC)州メルボルンの複数の郊外で用地取得を進める同社は、現在合計7件のプロジェクトを手がけている。これまでに取得した一戸建て住宅やタウンハウス向けの用地開発と販売が好調で、海外事業のけん引役になっているという。 ケイアイスターは、オーストラリアで郊外型の一戸建て住宅市場の安定的な成長を見込み、21年にVIC州に現地法人を設立。同社が開発に携わった用地は、21年5月からの2年間で累計100区画に及ぶ。昨年5月には、地場開発マンジャック(Munjak)と合弁で同州に住宅・不動産会社マンコープ(MunCorp)を設立していた。 7件のプロジェクトのうち、第1号は完売間近で、開発地の造成工事に着手する前にほぼ完売した区画もあったという。他にも、情報を限定配信するティザーサイトを公開した第3号プロジェクトは、全体の約40%が申し込み・成約となるなど売れ行きは好調だ。 一方同社は、オーストラリアには建材価格の高騰や労働力不足を背景とした住宅供給不足、価格高騰の問題があると指摘。日本で培った「高品質、だけど低価格(アフォーダブル)なデザイン住宅」のコンセプトや、デジタルトランスフォーメーション(DX)による生産性向上のノウハウによって、課題解決に取り組んでいるとした。 同社は今後、累計で600区画以上の用地確保を目指して一戸建て住宅開発を推進する狙いだという。