【卓球】「ここが勝負だなと思った」平野美宇 伊藤美誠との“同学年対決”制す 代表選考ポイントでもリード
◇2023全農CUP大阪大会 女子5-8位決定戦 平野美宇4-0伊藤美誠(25日、Asueアリーナ大阪) 【画像】卓球 2位平野美宇&3位伊藤美誠が準々決勝でそろって敗戦 順位決定戦で直接対決へ 得点差は24.5ポイント 卓球パリ五輪選考会を兼ねた全農CUP大阪大会の女子シングルス5-8位決定戦で、平野美宇選手が伊藤美誠選手を破り5-6位決定戦に進みました。 準々決勝で平野選手は長崎美柚選手に、伊藤選手は張本美和選手にそれぞれ敗れ、直接対決となったこの試合。 第1ゲーム序盤は伊藤選手がリードするも、平野選手が6連続ポイントで逆転しゲームを取ると、続く第2ゲームでも2-4の劣勢から9連続ポイントを奪い11-5としゲームを連取します。 前の試合でストレート負けを喫した平野選手ですが、吹っ切れた様子で第3ゲーム以降も圧倒します。勝利に王手をかけた第4ゲームも、カウント5-5から4連続ポイントでリードすると、最後はバックドライブを決めてストレート勝利しました。 平野選手と伊藤選手は“みうみま”として幼少期からダブルスを組んだ同学年コンビ。「最後勝つことができて良かった。伊藤選手と何回も選考会で試合をしてきて、今回も組み合わせ的に当たる可能性が高いと思っていた。できたら準決勝であたりたかったが、5位決定戦であたるチャンスが来たので絶対に勝ちたいと思い臨んだ」と安どの表情を見せました。 点が入るたびに、自然と声が出てしまうほどの気迫がみなぎる試合について「ここが勝負だなと思った。過去イチ声を出した。誰よりも声を出して頑張ろうと思った。今日最後勝って終わりたかったので、頑張りました」と闘争心を隠しませんでした。 五輪選考において2人のポイント差はわずか24.5。伊藤選手に勝利したことで、差を広げることに成功しました。この両者のポイント差を「考えないようにはしているが、現実は現実」と話した平野選手。それでも「前回の選考会よりも、私と伊藤選手の方が周りの選手よりさらに緊張感が高い中で、一回戦から若くて強い選手がたくさんいるので大変なときもあったけれど、最後は気持ちを切り替えて、勝ちで終われたのは去年の自分より成長できたかな」と手応えを語りました。 翌日に控えた5-6位決定戦に向けて、「負けてしまったにもかかわらず5位になる可能性がある。明日は自分の中では決勝のつもりで挑みたい」と前を向きました。