メキシコ、アボガド輸出再開に向け米国と合意-ミチョアカン州知事
(ブルームバーグ): 米国とメキシコは、一時的に停止していたメキシコ中西部ミチョアカン州産のマンゴーとアボカドの検査を再開することで合意した。米政府は検査官の安全上の懸念を理由に同州での検査を1週間余り停止していた。
同州のアルフレド・ラミレス・ベドラ知事が24日、米国のサラザール駐メキシコ大使との会談後に記者会見で検査再開を発表した。サラザール大使は記者会見で、今回の合意には米国とメキシコ当局間の緊密なコミュニケーションと緊急対策が含まれると説明した。
米農務省は14日、メキシコのアボカド輸出に携わる生産者・包装業者団体APEAMに対し、ミチョアカン州からの新たな輸入を停止すると通知。地元メディアによると、警察の給与を巡る抗議活動が起こる中、米国の農業検査官2人が拘束されたという。
米、メキシコからの一部アボカド輸入を停止-検査官の安全確保で
メキシコのロペスオブラドール大統領は24日、米国がメキシコの一部地域からのアボカド輸入を一方的に凍結したことを批判。両国の当局者がもっと早くこの問題について協議を行っていれば、このような事態は避けられたはずだと指摘した。
米国が安全上の懸念を理由にメキシコ産アボカドの輸入停止を行ったのはここ2年半で2回目。一部地域からの輸入凍結期間中も、他州からの出荷は引き続き行われていた。
原題:Mexico, US Reach Deal to Resume Avocado Shipments, Governor Says(抜粋)
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Maya Averbuch, Kelsey Butler