【春季関東大会】超強力打線・帝京の快進撃が止まる! 白鷗大足利の山口・昆野を攻略できず、13年ぶりの夏への課題は「大黒柱の育成」
<春季関東大会:白鷗大足利3-1帝京>◇25日◇準決勝◇上毛新聞敷島球場 強力打線を売りに勝ち上がってきた帝京だったが、白鷗大足利の山口 幸大投手(3年)、昆野 太晴(3年)を打ち崩せず惜しくも決勝進出とはならなかった。金田 優哉監督は、「この敗戦をしっかりと受け止めて、よくやったとならずに、勝ち切らなければいけないです」と春の戦いを振り返っていた。 【トーナメント表】春季関東大会 結果一覧 チームは昨秋、1次予選で二松学舎大附にコールド負け喫した悔しさをバネに冬場のトレーニングを積んだ。「とにかく圧倒しよう」と選手たちを鼓舞してきた金田監督の言葉通り、破壊力抜群の打線を形成し、関東大会でも2戦連続のコールド勝ちをおさめていた。ホームランも春季東京都大会からすべての試合で記録。この日も準々決勝で負傷交代となった富浜 琉心内野手(3年)に変わり、5番に入った梅景 大地内野手が一矢報いる一発を放っていた。それでも金田監督は、「ホームランがすべてではない。どうやって点を取っていくかがこれからの課題」だと語る。この試合でも、「選手たちは自分のスイングできるゾーンを持っているので、2ストライクに追い込まれてからどうするのかというところ。最後も追い込まれていたので見逃さず仕掛けていかなければいけない」と、追い込まれてからの打撃を指摘していた。 投手陣については、「(夏までに)大黒柱が出てきて欲しい。まだ1番をあげる選手はいない」ときっぱり。関東大会ではエースナンバーを背負う小野 寛人投手(3年)と打力にも定評のある村松 秀心投手(2年)が先発を経験し、リリーフでショートとの二刀流をこなす西崎 桔平内野手(3年)が登板している。その他にも都大会決勝で先発した黒木 大地投手(2年)や、1年生投手で唯一メンバー登録されていた仁禮 パスカルジュニア投手(1年)なども控える状況だ。打線が強力なだけに、投手力の強化が夏の甲子園出場のカギとなりそうだ。 昨年も春季都大会優勝を果たしたが、5回戦敗退に終わった。春連覇にもおごりはなく、「東東京で勝ち上がるにはまだまだ力が足りない」と金田監督。13年ぶりの聖地へ、”強い帝京”の復活に期待が膨らむばかりだ。