大晦日の夜から元日の未明にかけてマカオ半島の西湾湖広場で開催されたマカオ政府主催のカウントダウンコンサート会場の様子（写真：GCS）

　マカオでは、アフターコロナで昨年（2023年）1月からインバウンド旅客が急回復している状況。 　マカオ及びマカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる中国本土と香港では伝統的な農暦の新年（春節）を盛大に祝う文化が根強く残っており、西暦の年末年始は元旦のみが祝日となるが、2023～2024年の年末年始は週末と重なるため三連休となり、市中は多くのインバウンド旅客で賑わっている。 　マカオ治安警察局が1月1日未明に公表した速報値によれば、年末年始三連休2日目にあたる12月31日（日曜）の単日インバウンド旅客数は17万4930人だったとのこと。2023年の国慶節連休2日目にあたる9月30日（土曜）に記録した15万8726人を上回り、新型コロナの影響が生じた2020年2月以来の最多を更新した。 　大晦日のマカオでは各所で開催されているウィンターホリデーテーマのイベントに加え、大規模なカウントダウンイベントも複数あり、インバウンド旅客の吸引につながったとみられる。マカオ随一の観光名所として知られる世界遺産・聖ポール天主堂跡一帯では混雑のため午後にかけて一時通行規制が敷かれた。 　最新統計では、マカオの2023年1～11月累計のインバウンド旅客数は2526万9073人となっており、コロナ前2019年同時期の約7割に相当。後日公表予定の12月の実績を含む通期での回復率が注目される。