国安条例違反などで4人逮捕 天安門追悼の邦人も一時拘束 香港
【香港時事】香港警察は中国の天安門事件から35年の節目を迎えた4日、国家安全条例違反の疑いなどで、23～69歳の男女4人を逮捕した。 【写真特集】天安門事件（1989年6月4日） 警察当局は、犠牲者の追悼集会が長年開かれた香港島のビクトリア公園周辺で厳重な警備態勢を敷いていた。 このうち68歳の女性は路上でスローガンを叫び、扇動の意図があったとして国安条例違反の疑いで逮捕された。スパイ行為などを取り締まる同条例は今年3月に施行された。 また、同公園内で追悼のため、太鼓を鳴らしながらお経を唱えていた日本人男性を含む5人が警察に拘束・連行されたが、その後釈放された。香港メディアによると、日本人男性は「言論の自由がなければ未来はない」と語った。 これに関し、林芳正官房長官は5日の記者会見で「在香港総領事館において、邦人保護の観点から引き続き適切に対応していく」と述べた。
