JR小海線で観光振興 “赤字路線”活用しモデルコース整備へ 絶景車窓に地元グルメも 山梨
YBS山梨放送
赤字路線となっているJR小海線をもっと観光振興に役立てようという動きです。小海線を活用した観光モデルコースの整備を目指す八ヶ岳南麓の関係者が6日、沿線を視察しました。 視察したのは清里や小淵沢など八ヶ岳南麓エリアの活性化に取り組む協議会のメンバーです。 注目したのはJR小海線です。北杜市内と長野県を結ぶ路線で、県内には小淵沢や清里など4つの駅があります。車内からの眺望の良さが特徴ですが、乗客は右肩下がりで赤字路線となっています。 そんな小海線をもっと観光振興に活用できないか探るため、この日は車両を貸し切り試乗しました。 佐藤記者 「北杜市の新たな観光モデルとして期待されている電車ですが、社内から北杜市の景色を眺めながら県内スイーツや食事を楽しめるよう検討しているということです」 一行は小淵沢駅から長野県の野辺山駅までの約26キロ区間を走行し、車窓から見える山々や滝などの景色を確かめました。 「お、見えた見えた!」 さらに列車内では地元の食材を使った料理やワインなどを提供することで、単なる移動手段ではなく、乗車体験自体をひとつの魅力としてアピールしたい考えです。 八ヶ岳南麓エリア活性化協議会 皆川賢也さん 「小海線は地域住民の足となって活躍する列車。(視察では)みなさんから良い意見をもらえたので、この意見を参考に観光の資源として生かされるようなものになっていくことが期待される」 協議会ではJR東日本とも協力し、来年度中に小海線を活用した観光モデルコースを整備したいということです。