マナー悪い飼い犬のふんに〝憤慨〟、宇治市参考に「イエローチョーク作戦」【山陽小野田】
道路などに放置される犬のふん対策として、山陽小野田市は、黄色いチョークを使ってふんの周りを丸く線で囲み、飼い主に警告する「イエローチョーク作戦」の試行実施を始めた。衛生面やモラルの向上に期待が寄せられている。 飼い犬のふんの始末は飼い主のマナーとして浸透しているが、放置したままにするケースがある。手軽にできる対策として、京都府宇治市が黄色いチョークを使って警告する取り組みを2016年に始めたところ、ふん害が著しく減少する効果が得られた。18年に環境省のベストナッジ(是正行動)賞に選ばれ、今では全国100を超える自治体に広まっている。 市でも環境対策、飼い主のモラル向上のため新たに試行実施することにし、啓発するボランティアを募っている。 市環境課で配布している黄色いチョークを使用し、生活する地域で放置された犬のふんを発見した際に、その周りを丸く線で囲み、発見時の日付と時間を書き込む。放置されたままだと、その確認日時をさらに書き込む。最終的に処理された際には確認日時と「なし」と書き加える。チョークの線は最後は雨で消える。 犬の散歩ルートはほぼ決まっているので、飼い主が注意喚起のマークを見て「他人の目がある」「ふんの放置は許さない」という地域の強い意志を感じ取って、ふんを残したままにしないようにする効果が得られるという仕組み。 実施の際には交通事故などに遭わないように注意して活動し、許可なく私有地などに書き込まないようにとも呼び掛けている。 取り組みは2カ月間続け、最後に効果があったかなどを聞くアンケートに答えてもらう。 環境課の山本満康課長は「少ない経費で大きな成果が上がるのではと期待している。試行に手応えがあれば継続していきたい」と話した。 ボランティア参加の希望者は環境課(電話0836-82-1143)へ。