筑陽学園選手紹介/3 /福岡
<第91回選抜高校野球> ◇神宮での悔しさ胸に 野田優人選手=2年 右打ち右投げの5番バッター。自宅は福岡市西区で、チーム一の遠距離通学だ。帰宅が遅くなっても「夜11時から納得するまで素振りをする」。入学後から地道な努力を続けてきた。 幼少期は警察官の父とのキャッチボールに夢中になり、小学2年で野球を始めた。「豪快なホームランに憧れる」とプロ野球・ヤクルトの山田哲人選手を尊敬する。 昨秋の九州地区大会県予選と本大会では16安打を残したが、神宮大会では2試合ノーヒットに終わった。「この悔しさをしっかりとセンバツにぶつけたい」と闘志を燃やす。 ◇予測磨いた守備範囲 石川湧喜選手=2年 外野の守備の要で、50メートルを6・0秒で走る俊足の中堅手。打球を見てから走るのではなく「投球の軌道や打者のスイング、打球の音を聞いて1歩目を決める」と、予測能力の高さが守備範囲の広さにつながっている。 北九州市小倉南区出身で、4人きょうだいの次男。兄の影響で5歳から野球を始め、小中では投手経験もある。守備力の高さで、江口祐司監督(56)から「忍者のよう」と評価される。 初の選抜大会へ、打者としては後ろにつなぐことを心がける。「粘り強い野球を全員でして、一戦一戦全力で戦いたい」 ◇最多打点の勝負強さ 福岡大真選手=2年 1994年夏の甲子園で準優勝した樟南(鹿児島)のエース・真一郎さんが父。自宅にある父のメダルやトロフィーを見て小学4年で野球を始めた。 昨秋の九州地区大会県予選から神宮大会までの公式戦で、チーム一の16打点を記録し、勝負強さが光る。九州地区大会準決勝や神宮大会2回戦で本塁打を放つなど、長打力も備えている。 冬場は下半身を強化し、太もも回りは昨春から5センチ太くなり、「土台が安定して打撃フォームも安定してきた」。目指すのは勝負強く、打点を挙げられる打者。チームのために、得点を狙う。 〔福岡都市圏版〕