カットした自身の髪の長さを測る佐和乃さん

　愛媛県松山市の椿小学校2年小立佐和乃さん（7）が、医療用ウィッグ（かつら）向けの活動に協力するため、2回目のヘアドネーションに挑んだ。今回は活動の意義を学び「いろんな人に知ってほしい」と情報発信も意識した。 　佐和乃さんは2歳の時、ヘアドネーションをしている母の史乃さん（45）の姿を見て一緒に髪を伸ばし始め、2021年11月に髪を寄付した。 　小学校入学後は、髪がどんな時に抜けるかを調べ、がんなどの治療をすると副作用で抜けることが分かった。髪が抜けた容姿が気になり、心身の負担から学校や会社を休みがちになることもあると知った。 　10日は同市祓川2丁目の美容室「グラン・グロウ」を訪れ、31センチ分の髪をカット。美容室を通じてヘアドネーション活動に取り組む宮城県のNPO法人HEROに送った。 　史乃さんは「今回は自分ができることを考えて取り組んでいた」と娘の成長を喜ぶ。佐和乃さんは「これからもヘアドネーションを続けたい」と意気込んでいる。