毎日の夕食で食べるカップ麺。スープをトイレに流していますが、水道代はどれほどかかるでしょうか。
「カップ麺のスープをトイレに流すと水道代はどれくらいかかるのか」などの疑問を抱いていませんか。毎日のように流していると心配になるでしょう。先に結論を示すと、水道代そのものはそれほど高くありません。 しかし、トラブルを招く恐れがあるため、スープをトイレへ流すことは控えましょう。ここでは、カップ麺のスープをトイレへ流すときにかかる水道代やリスクについて解説します。
カップ麺のスープをトイレへ流すとかかる水道代
まず、スープを流すときにかかる水道代を算出するため条件を設定します。ここでは東京都水道局が示している目安に従い1リットルあたりの単価を0.24円とします。 トイレを流すときの洗浄水量は、メーカーや便器によって異なります。一般社団法人 日本レストルーム工業会によると、「1990年代頃までは、大洗浄で13Lが主流でしたが、最近の大便器は大5L以下が主流」とされています。したがって、ここでは大洗浄の水量を5リットルとします。 以上をもとに、カップ麺のスープをトイレへ流すときにかかる水道代を算出すると、1回あたり1.2円(5リットル×0.24円)になります。1ヶ月あたりの水道代は36円(1.2円×30日)、1年あたりの水道代は438円(1.2円×365日)です。
カップ麺のスープはトイレに流さない
カップ麺のスープをトイレに流しても水道代はそれほどかかりません。しかし、トイレに流すことは控えるほうがよいでしょう。食品を流すと配管で油などが固着してしまう恐れがあるためです。 ここに食べ残した麺や野菜、トイレットペーパーの塊などが絡みついて、詰まりの原因になってしまうことがあります。一般的に、カップ麺は油を多く含む食品といわれています。スープだけだとしても、トイレへ流すことは控えるほうが無難です。 カップ麺のスープをキッチンのシンクへ流すことも勧められません。同様の結果を招く恐れがあるためです。カップ麺のスープは、キッチンペーパーに吸わせて汁気をなくしてから燃えるゴミに捨てる、専用の製品で固めてから燃えるゴミに捨てるなどが基本の捨て方になります(具体的な捨て方は自治体でご確認ください)。 トイレが詰まって業者へ修理を依頼すると高額な料金を請求されることがあるため、捨て方には注意が必要です。