英記者が絶賛…失点なら「スタジアムの屋根を吹き飛ばした」 森保Jトップ評価の2人
英国人記者がインドネシア戦の先発メンバー11人を採点
森保一監督率いる日本代表は11月15日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5戦でインドネシアと対戦し4-0と勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。 【動画】「なんて悲惨な」…日本戦で起きたインドネシアDFの痛恨プレー ◇ ◇ ◇ 日本代表のインドネシア戦先発メンバー採点(10点満点) <GK> ■鈴木彩艶 7.5点 開始9分に鈴木彩艶がセーブして試合の流れが変わった。ラグナル・オラトマンゴーンがゴールに迫ったところで失点していたら、ゲロラ・ブン・カルノの観客は古いスタジアムの屋根を吹き飛ばしただろう。しかし鈴木は求められていたことをやり遂げ、日本は勝利を収めた。 <DF> ■橋岡大樹 6.5点 森保ジャパンの標準的なフォーメーションとなった守備トリオの右サイドに起用されたなか、周囲とのコンビネーションに時間を要し、試合序盤の難しい状況も課題となった。徐々に試合には慣れた。 ■板倉 滉 6.5点 谷口彰悟が負傷で欠場したため、バックラインの中央に入った。橋岡の場合と同様に落ち着くまでには時間がかかった。日本にとって最初の20分間は厳しいものだったが、その後は落ち着きを取り戻した。 ■町田浩樹 7点 ベルギーでプレーするDFは試合が進むにつれて挽回し、日本がリードを奪うのに重要な役割を果たした。 <MF/FW> ■堂安 律 6.5点 フライブルクのミッドフィールダーである堂安は、インドネシアの守備陣を突破することができず鋭さを欠いていた。巧みな技術で仕掛けた遠距離からのシュートでマールテン・パエスが守るゴールを狙ったが、それ以外はかなり静かな夜だった。 ■遠藤 航 7点 クラブレベルでは出場機会に苦労している選手であるにもかかわらず、日本代表のセントラルMFとしてそのエネルギーと存在感を発揮している。これまでと同様に守田英正とうまく連係し、チームの攻撃のスターが輝くための土台を作り上げた。 ■守田英正 7.5点 中盤を支配、試合のテンポをコントロールし、チームに活力をもたらした守田にとって、巧みなゴールはさらなる喜びとなった。また、幸運にも先制点に絡んだ。 ■三笘 薫 7点 三笘のディフェンス能力の欠如は、試合序盤にインドネシアが背後のスペースを最大限に利用しようとした部分だった。しかし、日本が調子を上げるにつれて三笘も調子を上げ、南野のゴールへのパスはトップクラスのものだった。 ■南野拓実 7点 この試合でしばしば決定機を逃したが、日本代表として再び得点を挙げた。このミッドフィールダーは、素晴らしいファーストタッチのシュートを決めたが、ハーフタイムに交代した。パフォーマンスはまちまちだった。 ■鎌田大地 7点 鎌田はおそらく、日本チームの攻撃陣の中で特に最初の45分間で最も活躍した選手だった。ペナルティーエリア内への飛び出しは先制点をもたらし、彼のオールラウンドのプレーは、日本代表における彼の復調を強調するものだった。 ■小川航基 7点 上田が負傷したため、小川が日本の攻撃陣を率いるよう求められたが代役を任された選手ほどの存在感はなかった。ジャスティン・ハブナーのオウンゴールで日本が先制点を挙げたが、小川の得点が認められなかったのは不運だった。 [プロフィール] マイケル・チャーチ(Michael Church)/アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。
マイケル・チャーチ/Michael Church