「藤枝朝ラーメン」誕生の歴史 紙芝居で紹介 園児、地元の食文化学ぶ 給食提供も
藤枝市は地元名物「藤枝朝ラーメン」の文化の誕生にまつわる歴史を描いたオリジナル紙芝居を作成した。前島保育園で22日、年長園児が保育士の読み聞かせを通じて地元の食文化を学び、郷土への愛着を深めた。 市によると、朝ラーメンは茶産地の藤枝で早朝から働く茶業関係者のため、ラーメン店で提供が始まったとされる。紙芝居は朝ラーメンを愛する市民有志の団体「藤枝朝ラー文化軒究会」の公認を受け、文化が始まったきっかけや、冷やしラーメンの提供の経緯などを紹介する。デザインは市地域おこし協力隊の中山ほのさん(26)が担当した。
園児は読み聞かせに夢中になり、興味を示した。給食の時間ではチャーシューやホウレンソウなど豊富な具材が入った同園独自の冷やしラーメンを食べた。口いっぱいに頬張り、おかわりをする子もいた。年長の渡辺智久ちゃん(5)は「氷が入っているみたいに冷たい。食べやすくておいしかった」と笑顔を見せた。 紙芝居は希望した市内の認可保育所や認定こども園に市が貸し出す。ウェブ動画も公開する。