50代は"離婚・恋愛・価値観のズレ"...色々ある。『セックス・アンド・ザ・シティ』著者が、今を生きる女性たちへリアルなアドバイス!
50代になると、人生で“次”を求めることがあまり重要ではなくなる。結婚して、子供が1人、2人できた。でも結局、離婚したら「私は全てちゃんとやったのに、幸せは保証されていなかった」と気づく。だから、自分の心の中に目を向けて幸せを見つけることがより大事になってくる。50代を迎える人に私ができるアドバイスは、「これからの人生はもっと良くなる!」ということだ。私にとっては変化の10年だった。青春時代のようにも感じられる時期だから、その山あり難ありの波を受け入れる覚悟が必要だ。 【写真】『SATC』人気キャストたちって今何してる? NOW&THENギャラリー 私は離婚した時、その恐ろしさに負けて田舎の家に逃げ込んだ。あまり人付き合いをせず、非常に規律正しい生活を心がけ、乗馬をした。健康的な習慣を身につけて、考えることに時間をかけたから、他人のではなく自分の声を聞くことができるようになった。一人で過ごし、自分の声が聞こえるようになると、心の中に力が湧いてくる。自分はどういう人間なのかを再確認できるからだ。私にはそれが役に立った。 離婚は一時期、間違いなく私の恋愛観を変えた。もちろんそれは、どのような離婚をしたかにもよる。もし自分の方から離婚したかった場合は、これから人生がどんなに良くなるか、どうやって別の人と出会うかなど、いろいろと空想を膨らませるかもしれない。一方、離婚が想定外だった場合は、しばらく辛さや怒りを感じるだろう。「本物の愛は全てを解決してくれると信じていたのに」と思うだろう。なぜなら、ほとんどの人は愛し合っているから結婚し、その結婚は永遠に続くと思っているからだ(私は間違いなくそうだった)。 中年期になってわかるのは、常に状況を逆転できるとは限らないということ。破局にせよ両親の死にせよ、それは人生のサイクルの一部で、良くないことは起こるものだ。また、友人を失う時期でもあって、多くの人が何らかの喪失を経験する。50代で父と友人の一人を亡くしたことで、私は「生きているのは幸運で幸せなことだ」と考えるようになった。私にとって重要なのは、どうやって精神的ダメージに耐え、前に進み続けるかということだった。そして、中には答えが出ないものもあると受け入れることだった。 「なぜ、こんなことが起こったのだろう?」と何度も繰り返し考えるかもしれない。ある程度現実を受け入れ、先に進むことが大事なのだ。