身に着けて役立てて 結飛さんが「水引細工お守り笛」を販売 売り上げの一部を被災地に寄付
【度会郡】いつも身に着けて緊急時に役立てて―。玉城町小社曽根の水引細工作家、結飛(本名・野﨑飛鳥)さん(45)が、防災用のホイッスルに梅の花をモチーフにした「梅結び」の水引細工を付けた「水引細工お守り笛」を販売する。価格は1個1500円。1個につき500円を能登半島地震義援金として被災地に寄付する。 幼い頃から細かい作業が好きで、もの作りに親しんできた結飛さんは、令和2年ごろから水引に興味を持ち、オンラインコミュニティー「水引ライナー」に所属。さまざまな技法で結んだり、白い水引を草木染にしたりして作品を制作するほか、ワークショップを開催するなど活動の幅を広げている。 今回は、作家仲間がチャリティーワークショップで能登半島地震の被災地を応援していると知り、自分にも何かできることはないかと考えた。自然災害などの緊急時に自分の居場所を知らせることができるホイッスルに水引細工を付けて販売し、売り上げの一部を寄付することにした。 常に持ち歩けるようにストラップ付きのホイッスルを選び、結飛さんが作ったピンクや青、緑、黄色などカラフルな梅結びの水引細工を飾り付けた。12日から、玉城町原の「摘み草かふぇ 陽光桜のかぜ」で販売を始める。 結飛さんは「目標は200個を販売し、10万円寄付すること。ホイッスルをきっかけに、みんなの防災意識が高まれば」と話していた。